ハンマーアクションの88鍵の鍵盤「KORG D1」を買った。
せっかくなのでジャスピアノのテンション付きコードの基本的なやつを丸暗記(72個)しようと思ったらなかなか頭に入らなくてDTMどころではなくなった(笑)
かれこれ中学3年からシンセサイザーというものを通じて鍵盤に触れていながら50歳にもなろうかというこの歳までまともに弾きたいと思わなかったのには理由がある。
私の手の指は極端に短く(これだけで大きなハンデ)、左手の親指に生まれつき障がいがある。細いうえに関節が内側に曲がらず根元からほぼ直線的にしか動かないのだ。
とは言っても生活にはほとんど困らないし自分から話さない限り誰も気づかないレベルなので自分自身障がいなどと意識したこともほとんどない。
しかし鍵盤をまともに弾くにはこれは致命傷なのである。
写真は左手で鍵盤を押さえている所だが長7度しか届いていない。
(※ ちなみにあるサイトによるとこのコード(G♭・B♭・C・F)はD7の暗いほうらしい(笑):ルートをベーシストに任せるのでルートを省略しているそうで、ジャズピアノではテンションノート近くの3度や5度もよく省略するらしい。(写真のやつは#9th・♭13thが入ってルートと5度省略かな?)
何年か前に楽器屋の人が「ジャズピアノの場合ルートを頭で感じて適当に鍵盤押さえりゃエー感じのコードになる」と言っていた意味が今わかった(笑))
親指が融通利かないので8度が無理なのだ。右手も障害こそないが8度が限界。これが理由でまともに練習する気がおこらなかった。
同時に自分が生演奏一切無しのフル打ち込みDTMに走った理由でもある。
しかし、鍵盤持ってれば調子こいて少し弾きたくはなるので、ヴァン・ヘイレンの「JUMP」の最初だけとか、ハウンド・ドッグの「フォルティシモ」の最初のシンセブラスだけとかジョージ・ウインストンのLONGING/LOVEの最初だけとか誰もがやりがちなことは下手なりにやってたし、Cキーのダイヤトニックコードぐらいは抑えられるようになった。
また、高校3年の時、従姉弟にあたるお姉さんにちょっとピアノを習ってみるも指の問題があったのとバイエル・ツェルニー・ブルグミュラーと言ったクラシックの基礎があまりにもつまらなすぎて挫折した。
そして、30年以上にわたってその「お遊び程度」から踏み出そうとはしなかったのである。
まあ、今から考えれば手のことを理由に自分で限界を設定していただけなので勿体無い話である。根性なさすぎ・・・・
その自分がである、、、、
前出のサイトでジャズのスコアはセブンスまでしかコードが書いてないことが多く自分で適当にテンションを乗っけるのだとか、またセブンスのコードを見て自然にテンションコードが感覚的に押さえられるようにとセブンスに対応した12キー72個のテンプレートを作ってくれてるのを見てスタンダードな曲のコードをコード表見ながら押さえてみたら「うーーーわ!なんちゅうかっちょええ響きや!これがテンションか!」ってなってコードだけでも見た瞬間に押さえられるようになりたいと思い必死で覚えようとしているのが今というわけだ(笑)
全然指動かないし、コードも全然頭に入らないのだが何故か「超楽しい」のだ。
まあ、根性なしの自分のことであるので、「楽しい」がいつまで続くかが勝負だ(笑)
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