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僕の心のヤバイやつ 感想:Karte.64

マ マ 来 た る

山田ママのママみが予想以上で、ママみのオーバーフローを起こす筆者。

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まさかだーやまと同じ感想になるとは思ってもみなかった。

(勿論、"え~~~"の中身は違いますがね……)

原さん、おねえに続き、"僕ヤバ"読者の性癖の新たな扉を開き続けようとする‟漫画の天才”桜井のりお。

今日のこの日にも、神の毒牙にかかる被害者が増えてしまったのである……。

‟山田の部屋に隠れる京太郎”

山田ママの帰宅により、山田の部屋に身をひそめることとなった京太郎。

山田は”ちぃ”が来ていると嘘をつき、山田ママをやり過ごそうとする。

冒頭のシーンの引きだけを見ると、サスペンスな様子だが、回想での二人の"あわあわ"具合からは、深刻さがあまり感じられない。

ここで筆者が気になったのは、山田の

だっ… 大丈夫…!! 友達は よく来るから…っ

というセリフに対し、京太郎が

友達………

という感想を持ったところ。

…でも 男友達は……?

そう訊ねる京太郎。山田に対して‟特別(恋人)”を求める京太郎の欲求が透けて見える。

当然女友達しか呼んでいない山田だろうから、読者から見ると答えは見えているのだが、それが"わからない"京太郎には、不安なのだろう。

なんだかよく分からない、緊迫したシチュエーションに身を置くことになった京太郎だが、山田がごまかすためについた

うん ちぃがね

という母への嘘に、罪悪感を感じてしまう。

そういうところだぞ京ちゃん……そういうところだぞ……(褒めてる)。

‟素顔の山田ママ”

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食事の跡や、沸いたお風呂に気が付く山田ママ。

いつ市川に気が付くかと、山田は(ぐるぐる目で)気が気でない。

そして判明する山田の‟杏奈”という一人称。

かわいいね。

お風呂に入ろうとする山田ママに、そのうちに帰ろうと画策する京太郎だが、

待って

と制する山田。

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や、やまだ……あんた……

お… お湯加減ばっちり…

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普通に考えれば、京太郎の痕跡が残っていないのか‟確認しただけ”だとも捉えられようが、この尋常ならざる様子、とても‟それだけ”とは‟思えない”。

(君、あわよくば、京太郎の浸かった湯に入る”のが楽しみだったのではあるまいね?)

山田の欲望(葛藤)をよそに、我が子を心配する山田ママ。

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(ママ……)

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チョコラータとセッコのようなやり取りをする山田母娘。

予想外の事態に戸惑う京太郎。

そして

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という娘のファンシー部屋着への感想に、京太郎の困惑は極みに達する。

(ママ……)

なんとかやり過ごし、自室に戻る山田だが、安心も束の間、次のパパの帰宅に悩ましい。

冷静に対処しようとする京太郎だが、ばやしこの"アレルギー"のことを思い出したママ。

ばやしこが無事なのか、不安になり慌てて部屋へ訪れる。

慌ててベッドへ京太郎を隠す山田だったが、ここのシーンで酷いのが

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??

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???

神の毒牙にかかる山田ママ。

桜井のりおの暴走が止まらない。

初登場時(Karte.36:僕は母親と似ていない)にはキリっとした切れ者風に描かれていた山田ママだが、そんな様子は見る影もない。

(いや、まあ、娘の親友のことを心配して、慌てて(心乱れて)飛び出してきたのだから、山田ママが子想いの本当にいい人なのは間違いないが……)

そして思い起こされるKarte.38(僕はホントにずぶ濡れた)では、山田ママの"パンティライナー"が暴露されてしまったのも記憶に新しい。

"ホワァ…"という擬音とともに

あの… キレイなママがなぁ…

と、京ちゃんに言わせるという容赦のなさ。

神は読者の性癖をこじ開けて、一体何をなさろうというのか。

甚だ恐ろしい冷酷さである。

‟紅茶花伝”

ともあれ、京ちゃんの"擬声"もあり、山田ママはお風呂へ戻ったわけだが、謝る山田に

嘘つかせて―――… ごめん………

と、詫びる京太郎。

そして窓辺の『紅茶花伝』に目をやる二人。

(※詳細は『Karte.27:僕らははぐれた』を参照のこと)

京太郎を押し倒し、覆いかぶさる山田。

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????

いつかのお返し

ハァ――――――ッ?????

ふざけんなよ……マジふざけんなよ……

そして

……いいんだよ別に

という意味ありげなセリフの後に続く

ママに初めて隠しごとした―――

とのたまう山田。

(神よ、なぜ神はわれら読者の心を乱したもう……)

君ねえ、いくら距離感詰めてきたからと言っても、あえてやって良いことと悪いことがあるんですよ? おわかり?

Karte.56(僕は探られた)の意趣返しとはいえ、あと少しばかり関係が進展すれば、このまま京ちゃんを食べかねない勢いにあるだーやま。

でももう大人だし! 私

と言い、場を切り替えようとするが、

家では自分のこと名前で呼ぶのに?

と言われ、

内緒だよ!!

とオチがつく。

こうして無事(?)帰路につこうとする京太郎だったが、

秘密がいっぱいできてしまった

と喜ぶのも束の間、威圧感たっぷりの大柄な男に見据えられ、恐怖で走り出してしまう。

もうこりごりだよ、と言わんばかりの京太郎だったが、

またきて ね

という山田のラインに

りょ

と即レスするのであった。



山田パパ初登場。

市川に似てる、とだーやまが言うには、きっと見た目は怖くても、優しい人なのだろうと思うが、あの状況下では京ちゃんが怯えるのも無理はなかろう。

明らかに娘のジャージとコートを着た男の子を、父である人がどう見ていたのかは分からないが、漫画の天才桜井のりおがどう味付けして展開してくださるのかが気になって仕方がない。

あと、山田のジャージとコートを着た京ちゃんを見て、市川ファミリーどんな反応すんのかしら。

とくに、おねえなんかはそれはそれは"ウザい(褒めてる)"反応をしそうなもんですがね。

ともあれ、今週も私は大変感動いたしました。

最高です。

いやあ、みなさん、本当に僕ヤバって、いいものですね。

普段は表紙絵で、あまりのトキメキに心臓麻痺を起こしかける筆者だが

神の爆弾投下にますます心機能不全まっしぐらとなる筆者。

勘弁してよお……


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