見出し画像

僕の心のヤバイやつ 感想:Karte.59

調理実習回。

容赦ない名刑事原の尋問が始まる。

(※鬼才桜井のりおの描くラブコメディにて、澱みなくガールズトークが繰り広げられております)


"卵を上手く割れない山田"

卵に怨みでもあるのかという程にぐしゃぐしゃに割る山田。

金生谷さんに『そっと割って』と促されるだーやまだが、やはり上手くゆかない。

だーやま、不器用だもんね。

腕を骨折している京太郎は、手持無沙汰に呆れながらその様子を見ているが、"ぬくもりの人"原さんに話しかけられる。


‟ぬくもり刑事 僕ヤバ派”

自然な様子で冬休みの過ごし方を尋ねられた京ちゃん。秋田に居たと答えると、"名刑事 原さん"が動き出す。

画像1

(このシーンの京ちゃん、可愛すぎませんか?)

最後に繋がる場面なのだが、京ちゃん、ここで原刑事のあまりにもソフトな”探り”に引っかかり、気付かないまま自供してしまう。

何も知らぬ純な京ちゃんに秋田けんじろうを見せつけられた原さん。長年追い続けた星を見つけた刑事の如く反応する。

この‟わちゃわちゃ”具合に反応したのであろう山田が、

追い出されちゃった

と言い、参戦する。

君、理由はそれだけじゃないよね?

名刑事原、山田にも『冬休みどっか行ったの?』と尋問する。

いや、そりゃこうなるでしょ。

さしもの名刑事原でも、目の前に凶悪イチャイチャカップルの決定的証拠を目の前にしてしまえば、平静を取り乱すこともやむを得まい。

よく考えてみると"ちょっと待って"だな たしかに……

いや、京ちゃん、どう思ってこの矩形出してる?

ネガ的思考にしても、我々読者のようにポジ的思考にしても、よく考えなくてもわかるでしょ? ちょっといい加減にしてくださいよ……。

山田も原さんに"尋ねる"が、『神崎くんとは初詣に行っただけ』と答える原さんに、

え!? 冬休みのことを聞いただけなのに なぜ神崎くんのことを!?

というウザ絡みをかますドヤまだ。

ひっかけ~~~?

犯人の思わぬ罠に焦る原刑事。

だーやまね、君、親しくなったらなんでも『かまして』いいわけじゃないからね? わかってる?


"取り乱すだーやま"

足立や金生谷さんがホットケーキ作りに苦戦する中、取調室と化した家庭科室の一角では、原刑事が"全身チンポ"こと神崎くんとの初詣のエピソードを明かす。

野球部が休みとのことで、もみひげが異常に逞しくなってる神崎くんと、それに戸惑う原さん(いやしかし、私服の原さん、可愛いですね)。

自分の反応に後悔している原さんが、だーやまにどうするとよかったのだろうと問う。

好きな人が似合わないことをしてたら…

という流れで京ちゃんを見つめるだーやま。

いや……! 私はまだ好きな人とかいないからわかんないなあ!!

えっ……

画像2

これには原さんも苦笑い。

ちなみに、私もそう思っております。


"山田と京太郎の答え"

その最中、先生から前髪を三角巾にしまうよう注意される一同。

片腕が使えない京太郎なので、山田が手伝うことになるが、見栄を張って前髪を

ちょろっと…ちょろっと 出してくれ…

と頼む京太郎。

不器用の化身山田のせいか、なんだか反応に困る仕上がりになる京ちゃん。

それをみて、笑いながら

へんなの!

と"キャウキャウ"と楽しみながらのたまう山田。

あんたがやったんでしょうが……とも思えるが、野暮の極み。『なるほど~~…』と言う原さん、さすがです。これはもう大正解ですな。


"萌えキャラ足立"

足立と金生谷さんの悪戦苦闘により、完成したホットケーキだったが、残念ながら不格好な出来栄え。

山田が食べようとしたところ、足立が

おっ 俺が焼いたやつだ!!

と喚く。

無理やり山田から奪い、食べてしまう京太郎。

あ 足立が焼いたやつが一番美味いな 全部貰おう ウマイ ウマイ

京ちゃんの独占欲全開のところ、

ばっ…おまっ… 俺のこと好きすぎね!?

という足立。

足立よ……お前と言う奴は……どうしてお前はそう、ピュアなんだ……。

しかも、京ちゃんとお揃いのエプロン(このお話では京ちゃんは着て居ませんが)なんぞ着やがってからに……。


"神崎氏性癖全開"

足立のやさしさと純な姿にほのぼのしたのも束の間、ダイエット中だからと、ホットケーキを断ろうとする原さんを見かねた神崎君。

皆に同意を求めながら"ぽっちゃり原"を維持させようと画策する。

それにムッとした原さんは、

二度と もみあげ伸ばさないで!!

と神崎くんを牽制する。ショックを受ける神崎くん。仕方ないね。


"ネタばらし"

放課後、帰ろうとする京太郎と山田。

原さんが山田に

"朝も言ったけど"キーホルダー本当に可愛いね!!

と投げかける。

うんっ いいでしょ

満面の笑みで答える山田。

京ちゃん、ここで名刑事原の"オトシ"に自らかかって行ったのだと悟る。

そうして山田と原さんのほのぼのトークで幕は閉じる……。


いやあ、今回も素晴らしい回でしたね。

今後原さん達とダブルデートする回もあるのでしょうか。気になるところですが、今回の一番の私の収穫は、ぬくもりの人原さんや、互いに嫉妬し合うだーやまと京ちゃんのすれ違いもさることながら、確実に萌えポイントの重ねていく足立でした。

彼はどこまで良いヤツなんでしょうか。

山田に焦がれながらも、それと相反するように(気づかぬうちに)献身する足立の姿に、愛と哀しみを禁じえません。

というか、足立、君、気がづいたとき辛すぎないか? おじさん、心配だよ……。

この山田、まんざらでもないように見える。

パッと見、この京ちゃん、池袋でつけ麺作ってそうに見えるのは私だけでしょうか。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?