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僕の心のヤバイやつ 感想:Karte.62

"The more you reason the less you create"

『論理的になればなるほど創造性は失われる』

――Raymond Chandler


Karte.61の衝撃の引きから、待ちに待っていた筆者は、その展開に瞠目した。

"敵地深く侵入する京太郎"

高層マンションの一室。

目黒区のタワマンってどれくらいなのかしら。ともあれ、山田の両親に大分余裕があることはうかがえる。

(そもそも、山田の芸能活動を支援できるのだから、当然なのだろうけど……)

容赦なく京ちゃんの頭を拭くだーやま。

お前の距離感はどうなってるんだ。

ここで靴下を脱いでいる山田。自宅なのだろうからどんな格好をしようがそりゃそうなのだが、京ちゃんへの心のオープンっぷりがやばい。山田の心の(開く角度が)ヤバイやつ。

しかし、こんな些細なところで驚いていてはいけない。

自分で拭いてっ!

自分がいかに親密な仕草をしてしまっていたか気が付く山田。照れて逃げおおせるが、まったく意味がない。京ちゃんの『拭けなんて言ってないし…』というセリフも、家族間の軽口のように思える。実際そうなのでは?(動揺)


"山田家の風呂"

いたいけな少年を他人の家の湯船につからせようとする山田。

そして風呂に入ることになる京太郎。

山田んちで全裸になっていいのか…??

そこぉ? そこなのぉ京ちゃん……?

そもそもなぜ自然にお風呂に!?

いや、自然だと思ってる君、そうとう重症だよ(褒めてる)。

『ロロッロ』が終わり、明らかに深刻なストレスを抱えているであろう桜井のりお氏の怒涛の展開に、京太郎共々巻き込まれている読者。

神と山田の思惑が重なったとき、犠牲となるのは京太郎である。

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思春期丸出しの行動を自制する京ちゃん。

バカだね(褒めてる)。

浴室の扉越しに話しかける山田。

制服…袋に入れとく

当然慌てる京太郎だが、ここの山田の表情もなかなかにヤバイ。

貴様……京ちゃんの"制服"に何もしてなかろうな?

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(ば……バカだね……)

深刻な下ネタ不足にあえぐ神の捧げものとなっている京ちゃん。

湯から上がると、用意してあったのは山田のジャージだった。

山田の意図が分からず戸惑う京太郎。

そこで衝撃の展開が

パンツがない

素直に聞きゃあ良いじゃないかと思うのだが、それは京太郎にはできないだろうし、なにより、そんなことではラブコメは成立しない。

というか、これ、山田分かっててワザとやってない?

学校でのジャージ入れ違いという前科があるので、京ちゃんのように『生で履く』というところまで意識しているとは思わないが、被疑者はおそらく、京ちゃんに普段自分が身に着けているものを着せたかったのではないか?

"金ヶ崎の退き口"

退路のない京太郎に襲い掛かる狂犬、わん太郎。

あっ 上がったー?

生部屋着で登場する山田。

生で山田に包まれてしまっている京ちゃんにとっては、わん太郎の存在と共に、この状況は死地でしかない。

金ヶ崎の戦い並みにヤバイ状況に追い込まれる京太郎。

どうでもいいことかもしれないが、山田家のダイニングの照明はおそらくルイス・ポールセンの『PH 5』であろう。

リッチだね……

鍋は柳宗理だろうか。

鳥白湯を

とりぱ… ぱい…

と口ごもる京太郎。

神よ、あなたはなぜこの少年に試練を与えたもう。

そこへ再度わん太郎が襲い掛かる。

死を覚悟する京太郎だが、山田がホワイトナイトになり、姫を助け出そうとする。

ステイ ふせ!! ふせ

京太郎のジャージのズボンを引き上げ、食い込ます山田。

(君、やっぱりわかってやってるよね?)

恐るべき衝撃に耐えきれない京太郎。ふせをするわん太郎と共に三つ指をつく恰好に。

いや、ほんと、どういうことなの……?

Karte.61の京ちゃんのカッコよさにある程度明るい展開を予想はしたけど(まあ、温まってくというセリフで、不穏だったのは当然だが)、ここまでのりお先生の欲望がダダ漏れだとは……

私はまた、永久の様に長い二週間を過ごさねばならないというのか……?

私、神は、山田のことはもちろん、京ちゃんのこともスケベに描いてると思うんですが、皆さんどうおもいます?

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