34歳で老化が急激に進むらしいので去年起きた老化現象をまとめる
きっかけはこの記事だ。
どうやらヒトは34歳で老化が急速に進んでいくらしい。ちょうど昨日、久しぶりに風邪を引いたのでまとめてみることにした。
それ以前に体調を崩すことも多かったが、それよりなにより、こんなにもおじさんは乾くのかと驚いている。
肌の乾きが尋常じゃない
スーパーで指をペロッと舐めて袋を開ける人を見たことはないだろうか。
自分はよくスーパーへ行くので頻繁に見てきた。野菜を入れるビニール袋や、レジ袋といったあらゆるビニール製の袋は、舐められた指と共に開口してきた歴史がある。
自分がそうなると思っていなかった。
市の指定ごみ袋、スーパーのビニール袋、そして紙の書類関係。思った以上に指を湿らせる効果は大きい。
去年くらいから顕著になってきたんだ。
もはや指からすべての水分が抜け落ちたように。
指だけならまだしも、口回りや顔全体からも水分は抜け始めている。
おかげで今では立派な保湿おじさんに成り上がった。朝はぬるま湯で顔を洗い、無印良品の化粧水とニベアのライトクリームで整える。夜は洗顔した後、無印良品のアンチエイジング化粧水と乳液、最後にニベアの青缶で蓋をする。
ときどき、保湿パックも使えば美容液も導入している。
こうした生活をしていると、田中みな実が非常に参考資料として優秀なことがわかる。
関節の痛み
キャリステニクスを日常ルーティンに入れていたおかげで、同年代より関節や筋は強いほうだと自認している。
それでもやはり膝や腰に来るものはあるし、肩が重く感じる日も増えてきた。関節は消耗品だと誰かが言っていたが、まさに消耗され使い古された関節なのだ。
人間の関節は、留め具と違って交換できないのが不便だと感じる。
最近ではキックボクシングを新しく始めてみた。
最初は手首を痛めた。
次に膝を痛めた。(主に膝蹴りの練習のせい)
関節が振動や衝撃に耐えられなくなっているのだ。
我々の肉体はしっかりと脆弱性を伴ってきている。
バージョンアップされずに使われ続けているOSの如し。
白髪さん、こんにちは
比較的若いときから白髪はあったが、もみあげの白髪が目立つようになってきた。
もみあげやひげあたりは白髪が生えやすいと聞くが、老化の初期症状とのことだ。白髪自体は嫌いではないので特に染めたりはしないが、「お、白髪」と思ったら「こんにちは」とあいさつしたくなってしまう。
他にも耳から毛が生える、というのも老化現象らしい。
なぜ生えるべきところから生えず、いらんところから生えるのかわからん。おそらく体がバグっているのだろう。
愛すべきポンコツ老朽システムとして、自身の体のメンテナンスへ労力を割く日々が始まる。
酒が飲めない
以前は朝まで酒を飲もうが、次の日は普通に仕事ができていた。
だが今は12時前に帰宅して寝ても、朝には気だるさが残っている。酒の場に積極的に出なくもなった。
酒を飲むより、家で一日々々を静かに平穏に暮らせることを幸せだと感じ始める。
ベランダで育てているネモフィラが咲いたり、スナップエンドウが尋常ではないくらい成長したりする様子を見て幸せを感じるのだ。
夜の盛り場で騒いだりはしゃいだりするよりも、プログラミング言語の新機能にワクワクするようになるのだ。
ときどき酒を飲みに出ても、少しでも質の良いものを選びたくなる。
江國香織の『東京タワー』で「強い酒を少しだけ飲むのがいい」と書いてあったが、まさにそれだ。
やはり素敵な文章を書く人の言葉には含蓄がある。
話題が健康の話多め
同年代で話すと、心なしか健康の話題が増える。
若いころは異性の話だったり、どこそこが面白かった、などとキャッキャした話が多かったのだが、エビオス飲み始めたやら筋膜リリースがどうたらやら、心と体の健康の話題ばかりだ。
肉体と心が自然と最適化を目指した結果、そういった情報交換を求めるようになるのだろう。
健康オタクではないが、やたら健康の話に敏感にもなる。特に今現在のように、風邪からの病み上がりだとなおさらだ。
種の保存を生物の本質とするのであれば、個体の健康に必死になるのは少し矛盾している気もするが、きっとそういったものなのだろう。
若者に「おじさんじゃないです」と言われる切なさ
つい最近、21歳の若者と話しているとき「35歳はおじさんではない」と言われた。
自分も21歳のときはそう思っていた。だが、35歳からすると35歳はおじさんなのだ。それは概念的な話ではなく、生物学的な話だ。
みんな35歳でおじさんになるとは思いたくないだろう。
だが、34歳で始まった老化を受け入れられるのが35歳なのだと感じる。去年は風邪一つ引くことなく、健康に過ごせたおかげで老化に目をやることはなかったが、弱まった肉体と向き合う機会を得たらあっという間におじさんとしての自覚が芽生える。
今日は子どもたちにエンジニアという職業について教えてきた。
その中でも、自分はしっかりおじさんだと自覚して、ちょっとうざったいくらいに学んだらいいこと、身に着けたら便利な技術を話した。
彼ら彼女らに響くかどうかはわからないが、きっとこれがおじさんのすべきことで、自分が今まで出会ってきたおじさんにしてきてもらったことなのだろう。
暗い内容だが、実際には今のおじさん生活を楽しんでいる自分がいる。
生物として下り坂に入った今、身に着けた知識と経験できちんと生きていくことこそ、おじさんの歩むべき道なのだ。
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