8cast(青茶)(Vintage)

ここ最近8castを回していたので書いてみた次第です。

モダンホライゾン2にて《ウルザの物語》が出てきたことにより新しく環境に現れたヴィンテージ版親和デッキ。

《物読み》と《思考の監視者》8枚から(?)8castと呼ばれるようです。

このデッキは回していてとても楽しく、そしてとても強力なデッキになっています。私が使っているリストと共にデッキの動きを書いてみたいと思います。

デッキリスト

土地
4《島》
4《教議会の座席》
1《トレイリアのアカデミー》
4《ウルザの物語》

クリーチャー
2《湖に潜む者、エムリー》
1《鋼の風のスフィンクス》
4《思考の監視者》
2《最高工匠卿、ウルザ》

呪文
1《覆いを割く者、ナーセット》
4《物読み》
1《修繕》
3《狼狽の嵐》
4《意志の力》
2《否定の力》
1《精神的つまづき》
1《ボーラスの城塞》
1《魔力の墓所》
1《多用途の鍵》
2《ウルザのガラクタ》
2《ミシュラのガラクタ》
2《オパールのモックス》
1《真髄の針》
1《魂標ランタン》
1《師範の占い独楽》
1《太陽の指輪》
1《Time Vault》

パワー9
1《Black Lotus》
1《Ancestral Recall》
1《Time Walk》
1《Mox Emerald》
1《Mox Jet》
1《Mox Pearl》
1《Mox Ruby》
1《Mox Sapphire》


デッキ解説

 単色なので当たり前ですがフェッチランド、デュアルランドが入っていない、また青いデッキにも関わらず制限のキャントリップ・探査ドロー系が入っていないのも特徴です。

 最近の除去は《突然の衰微》よりも《ウルザの物語》にも触れる《暗殺者の戦利品》を採用していたり、ゴロスショップやDeath & Taxに搭載されている《幽霊街》により基本土地を採用をしているデッキが環境的に強いと思います。
やはりマナは出れば出るだけ強い。

 基本的に2ドロー系のカードによりハンドは複数枚数持っていることが多く、またブルーカウントがかなりの枚数(27枚)入っているので《意志の力》《否定の力》を構えやすくなっているのも特徴です。トレイリアのアカデミーが出ていると割と気軽に《意志の力》を素キャスト出来たりします。

 しかし、メインボードには盤面に触れるカードが入っていないため一旦クリーチャーやアーティファクトが定着されると対処が難しいことがあります。

各カード解説

《ウルザの物語》
 《縄張り持ちのカヴー》とか言うカードのお陰で刷られてしまった産まれてきてはいけなかったカード。
 ヴィンテージ環境におけるこのカードは他のフォーマットで強力なこのカードを3段階は上のレベルにあげています。
 他のフォーマットでは1ターン目に出すことの少ない《ウルザの物語》。出すことが全くないとは言いませんが2章の強力なトークンを余すことなく生成したいと考えると1ターン目に置くことは少ないでしょう。しかし、各種MOXや《太陽の指輪》《魔力の墓所》があるこの環境では1ターン目に置いても2章を起動ししっかりとトークン生成ができるので1ターン目に出すのは日常茶飯事!よく見る光景です。
 MOX2枚から出せれば3/3が出て、追加トークンを出して4/4が2体!からの3章が誘発して5/5が2体!
 3章で土地が1枚なくなってマナが少なくなると思いきやライブラリーから《太陽の指輪》《魔力の墓所》を持ってくれば何故か生み出せるマナが増える!不思議!色を出したかったら各種MOX!マナ基盤が安定していたらハンドの安定化に《師範の占い独楽》。
 更に場に《Time Vault》があるならば《多用途の鍵》を持ってくればお手軽無限ターンへ突入!
 ・なぜ誘発型能力にせず「~を得る」にしたのか。
 ・なぜ2章が2回起動してトークンが2体出てくるのか。
 ・なぜ3章は直接場に出てしまうのか。
書けば書くほど見れば見るほど謎が謎を呼ぶカード。
2021 Eternal Weekendの後が楽しみですね!

《湖に潜む者、エムリー》
 このデッキの縁の下の力持ち。使い終わった《ウルザのガラクタ》《ミシュラのガラクタ》やブロックして墓地に落ちた《思考の監視者》を再キャストしたりと場に定着すればアドバンテージを稼ぎ続ける凄いやつ。《活性の力》を打たれてもアドバンテージを持ち直すヤベェやつ。

《鋼の風のスフィンクス》
 ヴィンテージ環境でしか中々お目にかからない生物。環境にマッチしたフィニッシャー。《修繕》で《ボーラスの城塞》との二択になりがち。自分の中では構築物トークンがいたらパンプアップが望める《ボーラスの城塞》、トークンがいなかったらコッチ。どっちでもだいたい勝ち。

《最高工匠卿、ウルザ》
 MTG初期のストーリーの原因は大体コイツのせいでおなじみウルザさん。
 マナ生成能力は《溜め込み屋のアウフ》がいる状態でもアーティファクトからマナを生成でき色々悪さができる。昔のルールだったら能力が消えていたが今は令和の時代、《真髄の針》や《ボーラスの城塞》も安心してタップできる。
 あと地味にタフネス4あるので鹿を止めれるのも偉い。(大体すぐに鹿にされがち)

《思考の監視者》
 このデッキの名前の由来の1枚。中盤から出てくるコイツは1マナ飛行2/2、2ドロー。壊れ。飛行の少ないヴィンテージ環境ではクロックとして優秀。ナーセットがいる状態でドローができなくても他のドローにつなげるために出しがち。最近の緑が含まれているデッキには《忍耐》が入っているので相手のハンド枚数は要確認。

《狼狽の嵐》《否定の力》《狼狽の嵐》
 《狼狽の嵐》がメインから4枚のリストが多いけどアーティファクトとか範囲を広く取りたいから《否定の力》と一部入れ替えている。

《魂標ランタン》
 サイドに3枚程度取ることが多いがお守り様にメインに1枚。墓地対策系は色々あるけれどもこのデッキではこれ一択。《ウルザの物語》から引っ張ってこられるのも偉い。相手が墓地を使わない場合でも最悪、エムリーで使いまわしてドローに回せる。

《真髄の針》
 上記ランタン同様《ウルザの物語》からサーチしてこれる。《ウルザの物語》を指定することが多く、次点でプレインズウォーカーを指定することが多いイメージ。

《ボーラスの城塞》
 要検討枠。抜いて《逆説的な結果》と入れ替えても面白いかも。
 《師範の占い独楽》が場にある状態だと、【タップ1ドロー→独楽がトップへ→1点ダメージでキャスト】となり、ほぼ《ヨーグモスの取り引き》になる。
 《ウルザの物語》から《師範の占い独楽》にアクセスしやすい。
 ノーマルキャストが難しいが爆発力のある《ボーラスの城塞》、無駄になりずらい《逆説的な結果》になるのかな?という感じ。
 なんでデッキトップを公開するじゃなくて確認しても良いなのかがわからない一枚。インクの染みのような10点火力も《多用途の鍵》で構築物をアンブロッカブルにして殴ってその後10点で押し切ったりとなくても強いのにあるからさらに強い。

《海門修復》
 一般的な8castデッキリストに入っていることが多いカード。単純に持っていないので入っていない。その分《島》を3枚から4枚に増やしている。
 あくまで想像での運用だが、マナコストが激重ですが《トレイリアのアカデミー》や《Black Lotus》を使えばキャストも難しくは無さそう。コレも通ったら割と勝ちに繋がるカード。基本、手札が多いこのデッキでハンド上限が無くなるのはその分カウンターを構えたり、MOXによる構築物のパンプアップなどなんでも出来るデッキがさらになんでも出来るようになる。

《ミシュラのガラクタ》《ウルザのガラクタ》
 スロートリップ付きアーティファクト。手札の充実、構築物トークンのパンプアップにどうぞ。4枚を2枚ずつに分けてるのは《真髄の針》等で起動型能力を指定して止められた際抜け道を残すため。まぁ起動型能力は《大いなる創造者、カーン》《無のロッド》で全部止まっていることが殆どなんだけど…

サイドボード

採用されるカードの紹介。
この中からどこに対策を置くか採用枚数は調整。

《ハーキルの召喚術》
 ワクショ、逆説、同型に対して入れる。《逆説的な結果》に対してスタックでキャストすれば相手はドローすることが出来なくなる。また、《修繕》から踏み倒してきたカードをハンドに戻したり、《三なる宝球》《抵抗の宝球》などを戻してから展開したりと色々な場面で活躍が見込まれる1枚。

《四肢切断》
 このデッキはクリーチャーに殆ど触れないので除去として採用。主に仮想敵はドレッジの《虚ろな者》を想定している。勿論その他システムクリーチャーを倒したりとにかく便利なので入れた方がいい1枚。

《神秘の論争》
 追加のカウンター。赤が入っていれば《紅蓮破》を採用できるが青単で現状カウンターに強くするためにはこれが一番いいと思う。

《The Tabernacle at Pendrell Vale 》
 ドレッジ用。

《真髄の針》《魂標ランタン》
 追加分。

まとめ

 採用理由は上記の通りになるかと思います。《物読み》《思考の監視者》の連鎖ドロー、《最高工匠卿、ウルザ》《湖に潜む者、エムリー》のシステムクリーチャーを強く運用でき、構築物トークンによるデカブツのパンチ、《修繕》による踏み倒し、ボルトキーによる無限ターンと様々な角度からの戦いができそれぞれがとても強いので是非機会があれば使ってみて下さい!!!
(ウルザの物語環境が終わったらどうなるか…)

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