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GHOST OF TSUSHIMAを想ふ。

突然ですが、私はウィッチャー警察です。

ウィッチャー警察とは、
Twitterを開くたびに『ウィッチャー 』と検索して日本のTwitterユーザーのウィッチャーに関する呟きを一日中、昼夜問わず監視するという非常に高尚かつ崇高で陰湿な個人的故に辞められない止まらない性癖みたいな趣味です。

目的は監視に終始していますので、
ただの覗き魔と思っていただければ幸いです。

プロローグ



2020年7月17日。
その日もウィッチャー警察として本業の合間にパトロールに励んでいました。

この日を境に数日間、ウィッチャーに関するツイートは8割方こんな内容が続きました。

『ツシマ、ウィッチャーみたい』



はい?

『ウィッチャーに近いな、ゴーストオブツシマ』
『対馬はウィッチャーです』
『GOT、完全にウィッチャーじゃん』

平成生まれの私には縁が無かった言葉ですが、
この時以上にこの言葉が相応しかった日はありませんでした。


MK5。

マジで切れる5秒前。


①GHOST OF TSUSHIMA(ゴーストオブツシマ)とは

GHOST OF TSUSHIMA(ゴーストオブツシマ)
時は鎌倉時代、日本の対馬を舞台にしたオープンワールドアクションゲームです。

対馬にモンゴル帝国が攻め入り、蹂躙され、囚われの身となった叔父上を主人公の境井 仁(さかい じん)が助ける為に奮闘するところから物語は始まります。モチベーション上がらないマリオです。


2020年最注目ゲームの一つだったので、
勿論私も存じ上げておりましたよ。
プレイするつもりは無かったですけど。


で、本題ですがね。


『ウィッチャーみた〜い』のツイートを見てから一日中思いましたね、私は。

ちょっと待ってくれよ。
ちょっと待ってくれなのよ。
リトルウェイよ、wait a littleなのよ。

ウィッチャーに似てる?
あのガイキチに世界観もストーリーもボリュームもぶっ飛んだウィッチャーに近い?
そんなゲーム存在するわけねーだろ。
舐めんなマジで。
ありえないからそれは。

だがしかしよ、
プレイもしないで否定するのは己の流儀に反する。

万が一、万が一よ、
本当にウィッチャーに似てたら凄くない?
ヤバイゲームジャナイ?
じゃあ分かったよ。
やりましょう、ツシマ。
絶対ウィッチャーに似て無いことを証明する為にやりますよツシマ。


という事でプレイをしました。

仁之道(メインストーリー)、主要キャラの浮世草(サイドクエスト)は全て消化いたしました。


ちなみにツシマはウィッチャー以外にも、

・隻狼
・ホライゾン ゼロ ドーン
・アサシンクリード オデッセイ

この3つのタイトルと似てるというツイートが多かったので、丁度全部プレイした事あるし、この3つとも比較していきたいと思います。



②ツシマとウィッチャー 

もう先に結論から書いてしまいます。


紅白歌合戦の1巡目に小林幸子と美川憲一を当てるようなもんです。2巡目にMISIAと嵐を持ってくるようなもんですが、書いてしまいます。


全然似てなかったです。

だと思ったよ、バッキャローーーい。
そりゃそうよ。


ここでウィッチャーの良さを改めて確認したいんですけれども、

・重厚すぎる世界観とMAP
・濃厚すぎるキャラの濃さ
・サイドクエスト含めた圧倒的良質なシナリオ

この辺だと思うです。
いや、これだけじゃないですよ、決して。
本来はこんだけあるんですよ。

でも、まあ特に。
特に魅力的なのが上記3点だと思うんですけど。


対してツシマの良さは、ですよ。

・古き良き日本のロケーションの美しさ
・その美しさを生かした各種システム

この辺だと思うんです。

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ウィッチャー世界は基本曇天なのに対し、
ツシマは美しい日本の四季折々なんですわ。

神社にお参りして、狐モフって(撮り忘れた)、
笛吹いて、なんなら牧歌的なんですよ。
陰湿な所もあるんですけどね、
基本ジャパニーズビューティフォーなのよ。

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サイドクエストの始まりと終わりに、
毎度毎度、浮世草って出んのよ。
雰囲気が凄いのよ。
黒澤(モノクロ)モードとか凄いのよ。


じゃあなんで似てると言われるのか、
これでしょ。

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痕跡探して進行する系だからでしょ。
足跡から敵を見つけて追跡してく系だからでしょ。

ウィッチャーの感覚(人並み外れた感覚で足跡や匂いやアイテムを識別する能力)と、
耳をすます状態(超耳をすまして敵を確認する能力)がニアリーイコールだからでしょ。

弱い、弱いよ。
似てると断言するには激弱よ。


困るのよ。
ウィッチャーと侍、一緒にされちゃ。

ウィッチャーは女を抱く位しか楽しみないのよ。
でも侍は和歌を嗜むのよ。

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この世をいることを思って、
和歌を詠むのよ。

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詠むのよ。

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詠むのよ。

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詠んだら鉢巻きもらえんのよ。なんでよ。

全然似てないのよ。
随所にリスペクトはあるかも知れないよ。
でも似てないのよ。

百歩譲ってツシマが和風ファンタジーならまだ譲歩したけど、ゴリゴリ硬派な時代劇じゃない。

これで似てるは余りにも軽率よ。

③ツシマと隻狼

こっからはほぼ惰性です。

剣戟アクションとの鉤縄移動が少し近いです。

要は全然似てねーです。

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こちらがツシマ。


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こちら隻狼。

どちらも剣戟メインの戦闘です。 

隻狼のヒロイン 死なず半兵衛ちゃんに久しぶりに会えて嬉しかったです。


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こちらツシマの鉤縄移動。

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こちら隻狼の鉤縄移動。

スピード感と用途が違うのよ。


あのね、フロムソフトウェア舐めんなよ。

そもそも隻狼は、限られた手段とプレイヤー自身の成長と閃きに経験を加味して強敵を倒すのよ。システム的には詰まないけどプレイヤー次第では余裕で詰むのよ。

ダクソとブラボを経て、弾きと体幹ゲージというチャレンジングな手法を取り入れた新しいフロムのゲームなのよ。


ツシマにそこまでの難易度は無いでしょ。
難易度変えれるし、気力ゲージ(回復や技を使う為の)も体力もどんどん増やせるし、戦闘スキル獲得すれば詰むことはほぼ無いでしょ。

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ツシマ、竹割って気力ゲージ増やすのよ。
秘湯に入って最大体力ゲージ伸ばすのよ。


剣使うだけ。似てるの。
それで似てるって評価するなら陳建一と道場六三郎も似てるってなるのよ。暴挙よそれは。
乱暴よそれは。


④ツシマとホライゾン

これに関しては、プレイしながらまさかな?と思ったんですけど、

似てるって言われる部分、


崖の登り方しかなくね?

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まさかよ。
ホライゾンに似てるなら多少機械系だったり、
オーパーツ的な要素があるのかな?と思ったら、
崖だけじゃね?

まさか弓の戦闘じゃないよね?
弓で戦闘するから似てる、じゃないよね?

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だったら弓で戦闘するゲーム、全部ゼルダよ。

弓じゃないよね?


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にしてもホライゾンは今尚随一のグラフィックの美しさです。色彩が凄く綺麗。


⑤ツシマとアサクリオデッセイ


これに関しては似てる要素が一切分からなかったです。

共通点オープンワールドってだけしか見当たらない。

まさにお手上げ。

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あ、まさか弓か??

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あ、戦闘のボタン配置かも。

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アサクリはチクチク攻撃しますが、
ツシマはザクザク攻撃します。

もうわからん。


⑥まとめ


ツシマはしっかりツシマらしいゲームですよ。

合う合わないは当然あると思いますけど、
幅広い層が楽しめるアクション、
素晴らしいグラフィック、
まあまあなストーリーだと思います。

個人的には11月に発売されるサイバーパンク2077との世界観のギャップを大いに感じれそうで、プレイして良かったと思ってます。

秋頃には無料アップデートで、
2人協力で挑むストーリーミッション「奇譚」
4人パーティーで敵のウェーブ襲撃を撃退して耐え続ける「九死」が追加されます。

最高じゃない、ツシマ。



エピローグ

プレイステーション公式Twitterがツシマに関するツイートをした時にこんなコメントが付いてたんです。

『ウィッチャーのパクりを堂々と宣伝してんじゃねーよ』

確かに似ている要素はある。
似てる要素はあるけど、
ツシマが表現したかった、描きたかった物とウィッチャーのそれって全然違うってプレイすれば一目瞭然だと思うんですよ。

もっと言うと、ウィッチャーに似てるって言った人はウィッチャープレイして無いでしょ?
最低でもゲーム実況見ただけでしょ?

本当にツシマとウィッチャーをどっちもしっかりプレイしてたら似てるって感想出ないもん。

ウィッチャー、あんなに快適じゃないよ。
隻狼、あんなに幅広い層楽しめないよ。
ホライゾン、あんなにテンポ良くないよ。
アサクリ、あんなに分かりやすくないよ。
ウィッチャー 、もっとストーリー深いよ。
隻狼 、もっとアドレナリン出るよ。
ホライゾン 、もっとボリューム凄いよ。
アサクリ、もっと、、あ、その、、アサクリよ。

楽しいとこ全然違うよ。

オープンワールドゲームは全部一緒なの?
じゃあ髭でオーバオールの赤いおっさんは全部マリオなの?それはマリオだ。

新しい何かを既にある何かにカテゴライズする事ほど、意味が無くて、簡単で、薄っぺらい物は無いと確信出来ました。


ツシマがウィッチャーに似てると言った人、
ありがとう。
また一つ学べました。


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誉れあれっ!!