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テレビ壁掛け⑤ 取り付け位置と高さの理想と現実


壁掛けテレビをどこに付けるか。
部屋のどの場所に(水平位置)、どれくらいの高さに。
これも悩ましいところです。

業者さんに取り付けを頼めば、
こちらの要望を聞きつつなんとなくオススメの設置位置にしてくれます。

一度金具を取り付けてしてしまったあとに変更すると
壁や下地に穴も残るし、
壁裏の配線を一緒に施工したら移動は一筋縄ではいかない。

壁掛けテレビの水平位置・高さに関わる要素はなにか?
取り付け前によく考えてみました。

部屋のどこに付けるのが理想か?

今住んでいる部屋ですでにあるテレビを壁掛けするなら、
今と同じ場所に付ければいいと思います。

壁掛けと合わせてテレビを買い替える場合には、
画面サイズや解像度(ハイビジョン→4K)が変わることによって、
視聴スタイルや視聴位置が変わるかもしれません。

新築やリフォームでは、テレビの位置だけを考えるのでなく、
生活スタイルや家具の配置と総合して
テレビの位置も決めていく必要があります。

テレビの真ん中を基準にソファを配置するならば、
テレビ&ソファの位置を
天井照明の位置と合わせるとバランスが良く美しい。

ウチは、天井照明の位置と合わせて
リビング壁のど真ん中(キッチンからも見える)に設置することに決定。

寝室ならば足側の壁でしょうね。

設置する高さの理想は?

ネットを検索すると、
画面サイズ・視聴距離・普段の視聴姿勢(床・ソファ・椅子)などから、
理想的な高さの計算式を提案しているページがいくつかヒットします。

だいたい、床から1000mmの高さ(画面中心)を基準に、
条件によって高さをプラマイするという方法で、
ウチの条件だと、計算上は1300mmや1400mmになりました。

でも、計算上の位置はそれとして。

テレビ画面サイズの模造紙を切って壁に貼ったり、
マスキングテープを貼ってみたりして、
実際に視聴する場所から見てみると”高すぎて首が疲れる”という感想。

結局、高さ1100mmに取り付ける方針に落ち着きました。

たとえこれから新築する物件であっても、
設置する高さはどこででもシミュレーションできますので、
設置高さシミュレーションはぜひやっておくことをおすすめします。

モデルルームのリビングでは、
結構高めの位置にテレビを取り付けているのをよく見かけます。
たしかに、高い位置に付けた方が見栄えはよくなるし、
(インテリア性を重視した絵画のようなイメージ)

また、
壁の垂直方向真ん中に取り付けるのもパッと見バランス良く見えます。

見た目重視ならそれを真似すればいいんですけど。。。

普段観るものとして使うなら、
もっとも楽に視聴できる高さにするのが良いです。

現実の取付位置を決める

①高さ

下地は垂直に入っているので、
テレビを希望どおりの高さに取り付けることはさほど難しくないです。

取り付けるテレビの画面の中心の高さは決まりましたが、
=壁側金具を取り付ける高さ ではありません(とは限りません)。

棚をつけたり絵画を飾るのと違って、
重量のあるテレビ+金具を上げ下げしながら
壁への固定位置を決めるわけにはいかないので。

希望するテレビの高さにするために壁側金具をどの高さに固定するか。
テレビと壁掛け金具の寸法図をもとに計算しておきます。

画面の正中位置  
↓ ズレる
テレビ裏のネジ穴の位置
|| 一致
テレビ側金具のネジ穴の位置
↓ ズレる
壁側金具のネジ穴の位置

と、相対位置のズレを計算して、
設置する壁側金具を取り付ける高さを求めます。
シンプルな足し算・引き算ですが
足すと引くを間違えると悲惨なので慎重に計算。

ウチの場合、
画面の中心を床から1100mmとして足し引きした結果、
画面の中心から下へ97mmの位置(床から1003mmの高さ)に
壁側金具(の上側の固定ネジ)を固定する!
と求まりました。

②水平位置

壁が補強されていれば、テレビを取り付けたい位置に、
壁側金具の水平位置を合わせて取り付ければよいのですごく簡単。

一方、壁が補強されていない場合はなかなか一筋縄ではいきません。

303mm間隔の下地に固定する場合
壁側金具の幅が400mm程度あれば、下地2本にまたいで固定できます。
金具幅が700mm程度あれば、下地3本です。

安定して金具を設置するには
なるべく多くの下地に固定するのが原則で、
下地の入っている位置によって、
壁側金具を付けられる水平位置はある程度決まってしまいます。

ほとんどの金具では、
壁側金具にテレビ側金具を引っ掛けるときに
水平方向に多少位置を調整できます。

ただし、
テレビの裏に金具や配管穴が隠れるように気をつかわなければならないし、
あまり端に取り付けるのはバランスが悪いだろうし。
(特にスイングできるタイプの金具)
水平方向に動かせる自由度は意外と小さいです。

補強がない場合、
下地の位置にしばられて
理想とする位置にテレビを取り付けられない、
または位置を優先するために固定できる下地の本数を減らさざるえない、
といったことは覚悟しておかなきゃいけません。

(2020-03-26に投稿した記事の移転・再投稿です)

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