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廊下のダウンライトを 人感センサーで一括点灯させる

我が家の廊下の全長は、玄関からLDKに入る開き戸までの約8m。
玄関に1つと廊下に3つの合わせて4つのダウンライトが付いてます。

頻繁にオンオフが必要になる場所ですし
スイッチに触れることで壁紙が汚れやすくなりますし、
つけっぱなしになるのももったいないので、
人感センサーを導入して自動化することを計画しました。


照明用人感センサーの比較

人感センサー付きLED電球

電球自体にセンサーが付いていて、
電球に近づくとセンサーが作動します。
(廊下をすすむに従って近くのライトが点灯していくイメージ)

設置は通常のLED電球と取り換えるだけなので
簡単でコストも少なくてすみますが、
点灯時間や感度など細かな設定はできません。


人感センサー付きの壁スイッチ

照明の壁スイッチを人感センサー付に置き換えることで、
スイッチ周辺を通ればオン・一定時間後にオフができます。

点灯時間や周囲の明るさ感度(日中は点灯させない)を調整できます。
また、センサー部分についたシャッターで
感知できる範囲を物理的に調整することも可能。

電気工事資格は必要ですが、
現在あるふつうの照明スイッチとかんたんに置き換えができます。
(2線式・片切対応=接地側配線による常時電源をとらなくてよい)
お値段はそれなりにします。


スマートライト+モーションセンサー

Hueモーションセンサー
Hueスマートライトに人感センサー機能を後付けできるもので、
1つのセンサーで4つあるダウンライトを同時にオン・オフできます。

また、アプリ上から点灯・消灯のタイミングや、
センサーの感度を細かく調整できます。

ダウンライトはすでにHueスマートライトに取り替えてあります。
Hueモーションセンサーを追加して、人感でオン・オフさせてみます。


Hueモーションセンサーの設置

玄関から廊下の突き当たりのLDKの入り口まで約8m。
廊下の途中にもいくつかドアがあるけど、
どこから出入りしてもセンサーで感知させたい。

Amazonの商品説明には
モーション感度約5m以内
可動範囲約12m(おそらく通信可能な範囲のこと?)とあります。
(メーカーサイトでは該当の記載は見つけられず)
廊下全長をカバーするには、計算上はセンサーが2つ以上必要そう。

とりあえず1つ買って試してみてから、
必要ならもうひとつ買い増ししようと思い、
まだ肌寒い3月ごろ、とりあえずモーションセンサーを1つ購入しました。

スマートライトとモーションセンサーの両方をWiFiと接続するために、
別売りのHueブリッジ(ハブ)も必要です。


センサー本体は、5.5cm角で厚みは3cmほど。
そのまま平らな場所に置くことができます。

本体背面には付属のマグネットがくっつくので、
磁石がくっつくところならば付属品だけで
壁や天井に傷をつけずに取り付けられます。
マグネットを壁や天井に固定するための木ネジもついてますので、
ネジが刺さる(刺してもいい)ところなら
どこにでも取り付けることができます。

マグネットがつく本体の背面は丸みをおびていて、
上下左右30度の範囲でセンサーの向き調整が可能です。

廊下の突き当り、玄関の窓枠部分に置いて廊下に向けました。


Hueアプリ上での設定

スマホ上のhueアプリから、
「アクセサリーの追加」をして廊下のライトを指定するだけ。

昼間と夜間の2つの時間帯で動作を分けられます。
明るさは、「明るめ」「暗め」「夜間照明」の3段階を選べます。

23時までは人を感知したら2分間明るく点灯したあと消灯
23時以降は人を感知したら2分間夜間照明で点灯したあと消灯、
という設定にしました。

モーション感度

とくに自然に動くものがない場所なので、
とりあえず感度は最大にしました。

感度は最大に

日光感度

「日中明るいときは人が通っても点灯させない」ための設定です。

日光感度は使っていきながら調整

感度を一番下にすれば
周囲の明るさに関係なくモーションセンサーがはたらきます。

スライダーを上下すると、
現在の周囲の明るさでライトが点灯されるかどうかが表示されますので、
そろそろライトつけたいな、という頃合いの暗さのとき
設定作業をするのがよいです。

「まだ日中で明るいのに点いたな」と思えば感度をupして、
使っていきながら調整できます。

以上のように設定して動作確認したところ、
廊下の端に置いたモーションセンサーから約8m離れた
突き当りのドアから廊下に出るだけで、センサーがはたらきました。
感度を7割程度まで下げてもOK

1つのモーションセンサーで
スペックを超える8mの廊下全体をセンサー範囲にできました。


引越し前に住んでいた家では、折返し階段の踊り場部分にセンサーを置いていましたが、上から降りても、下から昇ってもセンサーがはたらくのでとても具合がよかったです。

Hueモーションセンサーとスマートスピーカー(アレクサ)の共存

廊下のライトは、Hueモーションセンサーだけでなく
スマートスピーカー(アレクサ)でも操作できるように設定してあります。

この2つの共存状態についていろいろ検証してみたところ
・センサーでoffしていると、アレクサではonできない
・アレクサでonしても、センサーに設定した時間でoffされる
・センサーでonしたのを、アレクサでoffできる

電源-アレクサ-センサー-ライト という支配関係になっていて、
on/off状態の変更は、
センサー(Hue)側が優先するということで理解しました。


モーションセンサー感度低下の謎

センサーの感度が低下。故障か?

2ヶ月ほど順調につかえていましたが、
ときどき

「あれ、反応が悪いな?」

と思うことがでてきて
やがて、センサーの数メートル前までいかないと反応しなくなりました。

アプリ上で感度を最大に上げてみるけど改善なし。
一旦登録を削除して、アプリ上に再登録してみても同じ。

電池は内蔵されていて2年以上駆動します(メーカー公称)
(単4電池2本が内蔵されているそうですが、
 構造的にユーザー側でのバッテリー交換は想定されていないっぽい)
まだ2ヶ月しか使ってないしバッテリー消耗ではないだろうし。
故障か?
一応、2年保証あるしメーカーに相談するか???

一応不具合の可能性も考慮にいれつつ、
廊下全体をカバーするために、
モーションセンサーをもう一台追加で購入しました。
(もともと2台体制にするつもりだったし)

1台め(不具合疑い)のモーションセンサーを
届いたばかりの2台めモーションセンサーと置き換えて動作確認。
すると、2台めも正面数メートルしかセンサーが働かず、
1台めの感度はほとんど変わりません。
とすると、本体の不具合の可能性はグッと減りました


2台めセンサーを追加設置

とりあえず2台体制にしますが、困ったのは置き場所。

1台めは玄関の窓枠に直置きできましたが、
反対側には2台めを置けるような場所がなく。
壁にネジで固定するのもあまり・・・

設置場所をいろいろ探してみたところ、
ちょうどダウンライトの灯具のふちにマグネットがつきました。

ダウンライトのフチにマグネットがつきました

現在センサーが置いてある玄関からみて、廊下の反対突き当り。
LDKに入るドアの開閉に干渉しない場所に、
少し玄関方向にかたむけて設置。

ドアと干渉しない場所に

センサーの感度低下の原因ははっきりしませんでしたが…
ともあれ、これで廊下全体をカバーできました。


1年ごしでセンサー感度低下の謎が判明

季節は巡り、また寒い時期になりました。

別の部屋にセンサー付ライトを付けることを検討する際に
センサーの仕組みについて調べていました。

人感センサーのしくみ(まとめ)

  • 人感センサーは赤外線を感知してはたらく

  • すべての物体は赤外線を発していて、温度が高いほど赤外線が多い

  • センサーの範囲内により温度の高いものが入ってくると
    赤外線の量が増える。人感センサーはこの変化(赤外線増量)に反応する

  • 「人が入ってきた」(赤外線が増えた)のは分かるが、
    「ずっと人がいる」(赤外線の量が変らない)のは分からない
    →トイレに入っていて人感ライトが消える理由はこれ。
     人感センサーは時間経過でオフにする設定がセットで必要。

ここでピンときました。

増設した方のセンサーを取り外して、
センサーが反応する範囲を確認してみると、
購入した当初と同じく、
センサー1台だけで廊下全体をカバーできるように感度が復活してました。

人感センサー一つで廊下全体をカバーできていたのは寒い冬場、
感度が低下したのは暑くなってきた初夏。

徐々に気温が暖かくなるにしたがって、
気温と体温の差が少なくなるので
センサーの感度が低下していた
というわけですね。

「人感センサー 気温」で検索すると、
そのものズバリの記載がたくさんヒットしまして、
比較的常識的な知識のようでした。
(いろいろ調べたのに、
 当時はこれらの情報にたどりつけなかったなぁ。。)

人感センサーがするどく働く時期来たりなば
人感センサーの感度がぬるむ時期も遠からじ

暑い夏も寒い冬も、年間通してセンサーがはたらくように、
人感センサー2台体制を継続します。

(2021-02-08に投稿した記事の移転・再投稿です)

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