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MacBookAirのハードシェルケースを塗装

ノートパソコンを買い替えました。
赤いハードケースが欲しかったのですが、見つからなかったので、
透明なポリカーボネート製のハードケースを塗装して自作することに。

色々ネット検索してざっと下調べしてみました。

  • 樹脂母材への塗装は、車のバンパー塗装やホビー系の塗装が参考になりそう。

  • 車の塗装修理で使うラッカー塗料アクリル塗料は硬いので、柔らかく可動性がある母材に塗装すると割れ・剥がれてくる。

  • ウレタン塗料は丈夫だが2剤混ぜる手間があり、スプレータイプもあるがお高いし、使い始めると硬化が始まるので一回使い切りになる。

  • TPU素材のスマホケースは塗装より染色がよ

  • 透明素材なら内側から塗装した方が、塗装に傷もつかないし光沢もでる。
    →ただ、今回塗装するPCをはめこむタイプのケースは、サイズがシビアなので、内側の厚みを増してしまわないように外側の塗装にしておく。 

いろんな方法があって悩ましいですが、
手元に車用のラッカースプレーがあったのでこれを使ってみることにしました。

準備したもの

塗装関係

  • #1500のやすり

  • 脱脂剤(soft99 シリコンオフ)

  • プライマー(染めQ ミッチャクロンマルチ)

  • サフェーサー(soft99 ボデーペン・ホワイトプラサフ)

  • アクリル塗料スプレー(soft99 ボデーペン・41Vソウルレッドプレミアムマイカ)

  • クリア(soft99 ボデーペン・クリア)

作業材料

ニトリル手袋と使い捨てワイプ。
外で作業するので蓋付きのゴミ箱があるとゴミが風で吹き飛ばされず便利です。

ベースにするケース

ケース・フィルム業界では定番となってきた感のある
NIMASOのポリカーボネートケースです。

透明度が高くきれい。想像よりかなり薄くて軽いです。
作業前にゴム足は取り外しておきます。

作業手順

① 荒らし

母材への塗料の食いつきをよくするために、
つるつるな表面を荒らします。
せっかくの透明度ですが、
手元にあった#1500のやすりを使って、
かるく曇る程度にしました。

② 脱脂

ケースの製造過程でついたものや、手の油分が残っていると
塗料のノリに影響するので取り除きます。
SOFT99 シリコンオフを吹き付けてワイプで拭き取り。

③ プライマー

ここからはスプレーで作業するので、
塗装するケースをダンボール箱の中で浮かせて固定しました。

反省点
裏面は見えないのであんまり気にしていませんでしたが、
スプレーダストが結構付着するので、
多少面倒でも裏面のマスキングをおすすめします。

樹脂系母材に塗料を乗せるための仲立ちとして、プライマーを吹き付けます。
塗装業界では定番らしい、ミッチャクロンマルチを薄く吹き付け。

この時点では見た目はほとんど変わりないです。

④ 下地

プラサフ=プライマー+サフェーサー
凹凸を埋めて塗料のノリをよくするはたらき。
母材がクリアなので透けも防げる。
(樹脂母材に対してはプライマーの機能がない?)

薄く吹き付けてみました。
霜がついたような見た目になって、
ダンボールについたのを触ってみると粉っぽい感じ。

これを10分ほどあけて数回繰り返し、透けない程度になりました。

反省点
プラサフにムラがあるとそのまま塗装仕上がりのムラになります。
薄い部分がなくなる程度にしあげておくのがよさそう。
とくに側面の吹付けが薄すぎて透けてしまった。
プラサフを十分に厚塗りして、
ここでコンパウンド磨き(+脱脂)を入れた方がいい?

⑤ 塗装

さて本番の塗装。
soft99ボデーペン 41Vソウルレッド(いわゆるマツダレッド)です。

缶を十分に振り混ぜ、20cmほど離して一方向に動かしてスプレー。

これもなるべく薄い吹付けで。10分間隔くらいで繰り返しました。
はじめはプラサフが透けてムラがあります。

5-6回繰り返したところでこんな感じにほぼ均一になりました。

反省点
ここでホコリが乗ってしまいました。
外で作業するのである程度は仕方ない。。

⑥ クリア塗装

説明書に従って、最後の塗装を吹いた5分後に1回めのクリアを。
(塗装を固める意味合い)
10分おきにあと2回、艶出し目的のクリアを吹きました。
塗装直後と見た目はそんなに変わらない。

反省点
お高いけれどウレタンクリアを使った方がツヤはよく出ます。

⑦ スプレーダストのクリーニング

ケースの内側にプラサフと塗料のスプレーダストが付着してます。

見えない場所ですし、
このまま乾燥させてしまえばPCを汚すこともないでしょうが。
(はじめからマスキングしておけばよかった)

燃料用エタノールを含ませたワイプでごしごしすると、
きれいに落ちました。

出来上がり

数日乾燥させました。シンナー臭は徐々に抜けていきます。

表面には光沢があり、合皮のような軽いシボ感があります。

ホコリがついたところ。
まぁ許容範囲です。

側面のプラサフが足りなくて透けてます。


装着したところ。

あまり脱着しないようにしつつ、
今後の塗装の変化を観察していきます。


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