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テレビ壁掛け④ ネジを選ぶ


ホームセンターのネジ売り場にいくと、
いろんなサイズ・種類のネジがずらずらずらり。
M4だの、ナベ小ネジだの、タッピングだの。
どれを選べばいい?

「顧客はネジが欲しいわけじゃない、何かを固定したいのだ」
精神で神対応してくださる店員さんに頼るのもいいけれど。

テレビ本体を持っていくわけにもいかないので。
適切なネジを自分で選んで購入するためにいろいろと調べました。

ネジ、ナット、座金・・・を
1本・1個からバラ売りしてくれるお店が近所にあります。
使い切らずに余ったネジがどんどん溜まっていくこともなく、
セットになっている商品より価格もお安い。
ほとんどボランティアみたいなものだと想像しますが、
非常に助かっております。

金具をテレビに固定するネジ

壁掛け金具についてきたネジが複数あって
どれを使えばいいか選べない。
そもそもネジが別売りになっていて、付属していない場合もあり、
安全確実に取り付けるためにはネジに関する知識も大切。

太さが異なるねじはそもそも使えませんが、
ネジの太さがねじ穴と合ったから試しに使ってみよ!
というのは危険です。
長すぎると突き抜けてテレビを破損してしまう恐れがあるし、
かといって浅すぎれば固定が不十分になることもあります。

どのネジを使うべきかについて、
ネジ穴のそばや、テレビの取扱説明書やメーカーホームページに、
書いてあるはずです。

ネジのスペック

メートルネジ(=ミリネジ)とインチネジの2つの系があって、
互換性はないので、インチネジの穴にメートルネジは使えません。

輸入自動車やパソコンケース、カメラ三脚など、
一部でインチネジもみかけますが、
とくに国内ではメートルネジが大半のようです。

ネジの素材表記として多いのがユニクロとステンレス。
ユニクロは鉄にサビにくいメッキをしたもの。
ステンレスは素材自体がサビにくい合金。
ステンレスの方がちょっとお高い。

① 太さ(呼び径)

ねじの太さはねじ山の外径であらわします。
たとえばネジやネジ穴のサイズ表記に
「M4」とあれば、
メートルねじ、太さ4mmという意味。

インチねじにも似たようなサイズの表記法がある(省略)

② 長さ

ネジの長さというのは、
ネジが材料に入る深さを示すもので。
頭以外の”首下”の長さ。
(サラネジは全長:材料に皿の上面まで食い込むので)

たとえば指定ネジやネジ穴のサイズ表記に、
「M4×10」とあれば、
メートルねじ、太さ4mm、長さ10mm
という意味です。

ネジ穴の深さにあわせてネジの長さを選ぶ場合は、
ネジ穴の深さ+金具の厚み(使うならスペーサーや座金も含む)
を超えないように。
かつ選択できる中でなるべく長いネジを選択するのが原則。

金具の厚みが大したことなければ、
結果的に ネジ穴の深さ=適合するネジの長さ となります。

目的とする長さにネジを切断することもあります。

③ 先端部

テレビの背面穴にはナットが埋め込まれているので、
金具の取付には、先端が尖っていないネジを選びます。

先端が尖っているねじは、
材料にネジ穴を開け広げていくネジなので、
テレビに金具を固定するときには使いません。

先端が尖ったネジは、
全長にネジが切ってあるタッピングネジと、
頭側1/3程度ネジが切っていない木ネジに大別されます。

タッピングネジは木材のほか、金属や樹脂にも使われる。
一方、木ネジは木材専用で、
木材同士を引き付けて固定するために使われるネジ。
なので、たとえば”金属の脚を木材の天板に固定する”場合は
木ネジではなくタッピングネジを使う。
どちらも、ネジの太さよりもやや小さめな下穴をあけてからねじ込みます。

先端がドリル形状になっていて下穴あけが不要なドリルネジもあります。

④ 頭部

ネジ頭の形状によって、ナベネジ・サラネジなどあって、
固定したあとにどんな形が飛び出るかで違いが出てきます。

ナベに近いネジとして
一回り幅広なトラスネジや、
トラスネジの縁をたいらにしたバインドネジなども。

サラネジは、ネジ穴にすり鉢状に角度がつけてある(ザグリ加工)
ところに使います。
ネジ頭がすり鉢に埋まるので飛び出ません。

⑤ 駆動部

ネジ頭には回すための何らかの機構(形状や溝・穴)があって、
使う道具はプラスドライバーのほか、
六角レンチ(キャップボルト、六角穴付きボルト)、
スパナやソケットレンチ(六角ボルト)などあります。

ほかに、樹脂製のハンドルがついていて手で回せるネジや、
技術者以外が開けるのを防ぐため(いじり止め)、
特殊な工具が必要なネジもあります。

金具を壁に固定するネジ

固定する下地のある深さ・厚みや材質によって、
しっかり届くネジの長さ、
材料にしっかりねじこめるネジの形状・材質を選択する必要があります。

母材、ネジの種類や太さ、サイズによって、
あらかじめ下穴を開けておくのが適切な場合もあります。

何も考えずに、購入した壁掛け金具の付属品のねじを使ったときに、
不十分な固定となってしまうことも考えられます。

専門性が高く、安全性にも関わるところなのでDIYは危険と判断。
金具を壁に固定する作業は業者さんにお願いすることにしました。

(2020-03-25に投稿した記事の移転・再投稿です)

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