キッチン水栓をタッチレスに交換 ①ナビッシュの選び方
いま使っているキッチンの水栓(ワンホール混合栓)を、
調理中に汚れた手で操作しなくていいように、
直接触らずに水を出す・止めるができる水栓にDIYで交換してみます。
現在付いているのは、
タカギ みず工房クローレ(JY180MK-NNBN01) 寒冷地仕様
入居時からついていた標準水栓です。
(分譲マンションや賃貸でタカギの採用が比較的多い印象があります)
先端のシャワー部分にカートリッジを入れれば
浄水機能が使えるのですが、
比較的水質のよいエリアなので浄水機能は使っていません。
TOTO・リクシル・KVK・カクダイ・三栄・タカギ・・
といった水栓メーカー各社が、
センサー付きのキッチン水栓を販売しています。
DIYでの取り付け事例をみると、
リクシルのナビッシュシリーズを多くみかけたのでこれにします。
ナビッシュシリーズのラインナップ
さっそく、ネットショップで検索すると、
どうやら、「B5」「A10」などいろんなタイプがある様子です。
どのタイプにするか選ぼうと、リクシルのホームページに行ってみました。
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ナビッシュシリーズのラインナップは、なんと全部で11タイプ。
仕様違いまで含めるとぜんぶで20製品あります。
この中から機能や価格を比較して選ばなきゃいけません。
タイプ表記がA*とB*にわかれていたり(アドバンスとベーシック??)
「ナビッシュ」と「ナビッシュハンズフリー」という
2つの商品名があったり
(え?タッチレスだから全部ハンズフリーなんじゃないの?)、「先端タッチレススイッチ」は
蛇口の先端についているセンサーのことだと思っていたら実は違ったり同じタイプ番号なのに微妙に型番が違う商品があったり。。。
メーカーのホームページではそれぞれの実勢価格の差もわからないので、
初見での選定には少々苦労しました。
多くの方は業者さんと相談しながら(あるいはおまかせで?)
選ぶところだと思いますが、
施主支給やDIYなど、ご自身で機種選定する方の参考になればと、
ナビッシュシリーズの選び方をまとめてみます。
投稿時現在のラインナップにもとづいています
仕様については、メーカーホームページでも再確認してください
ナビッシュシリーズに共通の機能
まず、次の2点は
すべての「ナビッシュ」「ナビッシュハンズフリー」に共通です。
グースネックの手前側にあるセンサー(先端タッチレススイッチ)に
手をかざすと、湯・水の出る/止まるを切替えできる本体のレバーで、温度調整や水勢調整が行える
(温度・水勢調整をタッチレスで行えるタイプは現在ありません)
先端タッチレススイッチで吐水・止水を切り替える
基本機能だけのモデルがB5タイプで、
これに付加機能がついたのが別タイプ、と考えると若干わかりやすいです。
タイプ別の相違点
タイプごと、型番ごとの違いのポイントは下記の6点です。
(実勢価格は執筆時点でのAmazonの価格)
浄水機能があるか?
基本機能では、先端タッチレススイッチは「湯/水センサー」のみですが、
浄水機能のあるタイプは、
タッチレススイッチが2つあって原水と浄水を使い分けできます。
カウンター下に取り換え式の浄水カートリッジを設置します。
(カートリッジは除去できる物質の違いで2種類あります。)
「ナビッシュ」の基本機能のモデルで比較すると、
B5(浄水機能なし):¥50,800
B6(浄水機能あり):¥74,611
浄水機能による価格差はだいたい25,000円くらい。
(カートリッジ1本(JF-45N)込みなので、初期投資の実質は約10,000円)
12か月ごとの交換が推奨。セルフで交換できます。
2年目以降のランニングコストはだいたい15,000円/年計算。
エコセンサーがあるか
水と湯の混合比率で温度調整をする混合水栓では、
温水が不要なときには温度調整して水だけ出るようにしないと
少しでもお湯が使われると給湯器が作動してしまって不経済です。
ナビッシュをタッチレスで操作できるのは出す/止めるのみで、
温度調整には水栓の根元にあるレバーの操作が必要です。
せっかくのタッチレス水栓なのに、
温度調整のために毎回レバー調整をするのはちょっと大変です。
水・湯の混合を吐出する先端タッチレススイッチの他に、
エコセンサーのついたタイプでは、
水だけを吐水するよう使い分けができるので省エネにつながります。
B5(エコセンサーなし):¥50,800
B7(エコセンサーあり):¥58,344
エコセンサーの有無での価格差は¥10,000くらいです。
エコセンサーと浄水の両方を備えたタイプはありません。
ハンズフリーかどうか
ナビッシュシリーズは、
「ナビッシュ」と「ナビッシュハンズフリー」と、
商品名が2つに分かれています。
ナビッシュハンズフリーには、
先端タッチレススイッチに手をかざさずに、
蛇口の下で手やモノ(皿や調理器具)を感知しているあいだだけ
吐水・止水する自動センサーがついています。
センサーに手をかざす操作をしなくても湯水を出せるので、
必要以上に湯水を使うことがなく
その分、節水・省エネになるというメリット。
(蛇口先端についているのは「自動センサー」で、
そのちょっと上についているのが
「『先端』タッチレススイッチ」・・・)
B5(ナビッシュ:自動センサーなし):¥50,800
B8(ナビッシュハンズフリー:自動センサーあり):¥64,493
価格差は¥15,000くらいです。
適温かどうかのサインがあるか
吐水をはじめてから、
給湯機が立ち上がり配管内の冷水が排出され、
お湯が出てくるまでにはしばらく時間がかかります。
先端タッチレススイッチのそばにルミナスサインのあるタイプでは、
30度以下は青色、温まると黄色・オレンジを経て、45度以上は赤色、と、
吐水温が温まったかどうかをLEDで確認できます。
冷たい思いをしながら、
手でちょいちょい触って吐水温を確認していたのから解放されます。
A5・A9など、Aではじまるタイプには、
ルミナスサイン
検知音出力(センサーが反応したときに音で知らせる)
お掃除楽々台座(水栓の根元がスカート状になって水滴がたまりにくい)
3つの便利機能がセットでついています。
Bではじまるタイプはこの3つの機能はありません。
B5(ルミナスサインなし):¥50,800
A5(ルミナスサインあり):¥55,539
ルミナスサインの有無での価格差は¥5,000ほど。
5・6・7にはAとB両方のタイプがあります。
8はBのみ、最上位の9・10はAのみです。
電源がコンセントか乾電池か
タッチレス水栓を駆動させるための電源は
キッチンカウンター下にコンセントを増設してそこからとります。
コンセントが不要な乾電池式のタイプも準備されています。
B5(100V電源):¥50,800
乾電池式B5:¥51,800
電源による価格差はほとんどありません。
現状にもよりますが、
業者にコンセントの増設を頼むと+1~2万円くらいでしょうか。
乾電池式は、単一電池2本で約1年もちます。
コンセントの増設費用や手間がかからず、
停電中も駆動できるのはメリットです。
乾電池式が準備されているのは、
基本機能のモデル(B5・B6)のみです。
寒冷地仕様
冬季の最低気温が0度を下回る地域では、
水栓や給水設備内で水が凍ると破損の原因になるので、
「水抜き」を行うことがあります。
ナビッシュでも、逆止弁の部分から水抜きができる
寒冷地仕様の製品が準備されています。
B5(一般地仕様):¥50,800
B5(寒冷地仕様):¥50,960
寒冷地仕様による価格差はほとんどありません。
現在ついている水栓が寒冷地仕様であれば、
交換するのも寒冷地仕様にしておくと良いと思います。
(「寒冷地・一般地兼用」という記載もみかけたので、
価格が変わらなければ、寒冷地仕様にしておけば間違いないのかも?)
ナビッシュでは、
浄水機能のないすべてのタイプに一般地仕様と寒冷地仕様があります。
浄水機能のあるタイプは、最上位タイプ(A10)のみに
寒冷地仕様が準備されています。(A6・B6には寒冷地仕様なし)
ナビッシュのタイプ別一覧(まとめ)
B5 基本機能
B6 B5+浄水
B7 B5+エコセンサー
B8 B5+自動センサー
A5 B5+ルミナスサイン
A6 A5+浄水
A7 A5+エコセンサー
A9 A5+エコセンサー+自動センサー
A10 A5+浄水+自動センサー
B5・B6のみ乾電池式あり
すべての浄水なしモデル+A10のみ寒冷地仕様あり
A10のみ、約+¥30,000の本体色ブラック仕様あり
もともと浄水器は使用していませんでしたので、
浄水機能のない中では最上位のA9(寒冷地仕様)を購入しました。
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