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県道沿いのAV自販機

僕が5歳の夏

死んだらどうなるのか不安で

寝付けなくなって

夜11時頃まで起きてる日が2日続いた

今はもうそんなに怖くない

死ぬことよりも

リターンが上がらず

満足行くまで旅ができない人生となることが

1番怖い

死ぬことも結構怖いはずだけど

それよりも

行かずに死ねるか的な旅が気になるし

じゃあ行けば死ねるのかって、気になる

そうやって煩悩でギチギチにしておけば

死んだ時に死んだことも気付かなくて

彷徨えるかもしれない、無尽蔵に



姉が5歳の夏

食べ続けると人は膨らんで破裂して死ぬ

そう思い込んで2日間絶食したそうだ

今では無尽蔵に食べてる

偏食の僕と違って何でも食うし面食いだ

死ぬことよりも

肉(男)を食べれなくなる方が辛いそうだ

かなり食べてる割にはスラっとした体型

ということはつまりその

アイドルやキャバ嬢とは違って

HAIBEN®︎とかしてると睨んでるけど

「おねえちゃんはオシッコしかしないけどさ
 女子トイレってめちゃくちゃ汚いんよ
 おねえちゃんは汚してないけどね
 くぼみ、よく覚えとき」

って、姉が小3の頃、幼児の僕に宣言した

あの雰囲気のまま変わってないように思う

-いや、あんたもうん◯しとるがな無尽蔵に-

って、こうやって離れていると

いくらでも脳内ツッコミが入るけど

姉ちゃんを前にすると

ああ、姉ちゃんはお花摘みに行って

旧国道沿いの無人販売所の畑の

肥料でも生産していたんだろぅ〜〜

と、オブラートなビブラートにしてしまう

基本的に

姉が言うことは肯定して話を広げたくなる

僕はアイドルにハマったことはないし

推し活とは無縁と思っていたけど

姉を推していたのかもしれない

中学生の頃

くぼみの姉ちゃんとヤリてー!
めっちゃエロかわいいやん!

と、大学生の姉にムラつく僕の友人達を見て

僕はなんだか

好きなインディーズバンドが

タワレコでプッシュされてるような喜びを

噛み締めていたような気がする

とは言え

やっぱりあれだけ食べてスラっとしてるのは

腸活のおかげかもしれない

ほうれん草とか沢山食べたら

腸内でプッシュされんのかな

とか考えると

-ソリャネーゼ、くぼみ、あんた下品すぎ-

ってツッコミじゃなく

合いの手が入ることを期待してしまうし

それを愛の手だと脳内変換してしまうくらい

僕は姉の背中を押し活したい

イチオシでプッシュしていきたい

元ヤリマンの姉が

プッシーにならない程度にプッシュしたい

県道沿いのAV自販機で

-◯◯町の女-

みたいなパッケージにならない程度に

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