歯医者の治療は母乳ママにとって壁がある
私はラッキーなことに母乳育児を軌道に乗せることができ、子育てと授乳が切り離せない生活を8年近く送っています。
授乳しながら分かることもたくさんあり、例えばこどもが熱を出せば哺乳された瞬間に熱いと分かるし、具合を崩したり頭をぶつけたりしたときには普段の飲み方と比べて変化があるかどうかが目安になったりもします。
そんな感じで育児をする上で母乳には日々かなり助けられているのですが、母乳育児を続ける壁を感じたこともたくさんあります。
その1つが歯医者さんの親知らずに関する治療です。
授乳中ですって伝えると、親知らずの抜歯がどんどん後回しになっていく
ネットで「親知らず」「妊娠中」「授乳中」などと検索すると、抗生剤の使用に気をつければ治療できますって書いてあるサイトもあるけれど、かかりつけの歯科医院にはNOと言われるケースが殆どかと思います。
実際に私自身も地元や当時住んでいた場所などを含め、トータル4ヶ所くらいの歯科医院に問い合わせたところ、全ての医院でNOでした。
NOと言っているかかりつけの歯医者さんたちに理解が無かったかと言えば、決してそんなことはなくて。むしろ歯医者さん側の優しさというか、患者さんのことを考えた結果NOなのだろうと感じました。
でも、歯医者さんとの間で乖離があるなぁと思うのが、授乳は長くても1年で終わると思われているところです。
国立生育医療研究センターが出している授乳中安全に使用できると考えられる薬の一覧表もあり、抗生剤などをそれに変えてもらうこともできるみたいですが、やはり何があるか分からないので様子を見ましょうということになりがちでした…
年に数回腫れたり、ちょっとした虫歯があるくらいで無理に抜歯しない方が良いことも分かります。私もいくら安全と言われていても服薬には多少なりとも抵抗があるし、だからと言って抗生剤を服用せず敗血症のリスクを上げるのも怖い。
でも、妊娠〜授乳期間は親知らずが生える期間とほぼ重なっている上、WHOは生後2年かそれ以上は授乳することを勧めています。
for up to two years or beyond…
母乳って1歳までに止める訳じゃない。数年続くんです。
なのに歯科医院に限らず、このお薬を飲んだら6時間授乳しないでくださいとか、酷いときには1週間断乳してくださいとか結構平気で言われたりして、あと3年は治療できないなと思うしかない…
結局こまめにメンテナンスに通いながら、日々のオーラルケアをしていくしかないとは分かりつつも、何とかならないかなぁと思うところです。
特に今のママ世代は、幼少期からメンテナンスを受けていた訳ではないので、親知らず以外にも過去に治したむし歯が妊娠・授乳中に悪くなって…って問題も抱えたりするので、もう本当に無事にその期間が過ぎ去るようケアしながら祈るしかない…
どうかあと数年悪くなりませんように。
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