私が東洋医療を選んだ訳
私がどうして東洋医療を選んだのか…
西洋医学の治療は、悪いものを叩く事が中心の医療だと思うのです。
一方、東洋医学の方は、患者の持つ病に克つ力を助力する医療だと思うのです。
両者のイメージを簡単に比較すると、西洋の医療は即効性で効果が大きいが、副作用を伴う事がままあるように感じています。
そして東洋の医療の方は、即効性の物も有りますが、大概は遅効性のものが多いように感じます。しかし、患者の調子を整え、病を克服するきっかけを与える事が主なため、副作用がほとんどみられないようです。
さらに、西洋の医療は起った病を治療するものですが、東洋の方は日常からの予防にも重点を置いていて、これは素晴らしい事であり、非常に魅力的な点です!
余談ですが、私は中国武術や気功にも興味があり、武術の中にある整法を学び、道場と治療院を一緒に持ちたい…などと夢見ていた事もあったのです(笑)
以上のように、副作用の少なさ・発病を予防するという点と、そんなことで…と思われるかも知れませんが、直感からも東洋医療を選びました(^^)v
ついでに付け加えますと…どっちが優れていて、どっちが劣っているという考え方は視野が狭く、寂しくも愚かしい事だと思います。
どの状況でどういう方法を取るか……その方法や診方、治療法の1つとして…その時々で、それぞれの最も有効と思われる手段に、西洋医学・東洋医学それぞれを上手に利用する…これが両方の医療の活かす理想的な姿だと思います!
【上の文は、1998年鍼灸学校入学前に書いた原文です】
※補足※ 当時の私は、東洋医療の遅効性が多いと思っていましたが、実際に臨床に携わってきて判った事は、患者さんの心身の状態がすぐに治れる状態か否か等の条件によって、効果の現れる速さが違うという事。「東洋医療は患者さんの治る力が低下してしまっているのを、上手に引き戻すもの」という事を頭に置けばあぁなるほどとなるのですが、急性症状は早く治りやすく慢性症状は時間が掛かるという基本傾向以外に、患者さんの心身の状況によってゆっくり回復か即治癒かの違いが出てくるのでしょう。
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