カレーのつくりかた

ここ最近、よくカレーを作っている。カレーといっても、玉ねぎとトマト、それにその時の気分で肉を適当に入れただけのシンプルなものだ。唯一、自慢できることといえば、市販のルーを使わずに粉スパイスから作っていることくらいだ。こっちの方が安上がりだし、慣れれば調理時間を短くすることができる。自炊は時間をかけないことが長続きする秘訣だと思っている。

粉スパイスは、アマゾンなどでギャバンの大きな缶で買うことができるが、そうするとかなり高くついてしまう。そのため私は新大久保の通称「イスラム通り」と呼ばれるエリアにある輸入食料品店で購入している。イスラム通りのその店では輸入食品の他に、見たこともない色の飲み物や、中古のスマートフォンまで売っている。なんとなく中古のスマートフォンは買う気にはならない。しかしながらスパイス類はそこで買うことによって、ギャバンのおよそ1/3程度の値段でスパイスを買うことができるのでおすすめだ。揃えるスパイスは「クミン」「コリアンダー」「ターメリック」「カイエンペッパー」のたった4種類。そのほかのスパイスを加えることによって味の深みをだすことはできるだろうが、まずはこの基本の4種類から始めるのが良いだろう。

まず、サラダ油を熱してクミンをファッと加え、クミンの香りを油にうつす。クミンが泡立ってきたら充分にクミンの香りがうつった証拠なので、そうしたら玉ねぎのみじん切りとにんにく、しょうがのみじん切りを加える。にんにくとしょうがはすりおろしチューブでの構わない。玉ねぎらが飴色になり、水分が飛んでネッチョリしてくるまで炒める。ここは徹底的に玉ねぎをいじめ抜いてほしい。あなたの嫌いな人をいじめる気持ちはぜひ玉ねぎにぶつけていただいて、明日からは健康な精神で生きて行きましょう。これはカレーを作る大きな意味のひとつである。

玉ねぎをしごき散らかして、綺麗な飴色になってきたら、ざく切りにしたトマトを加える。これはトマト缶でもオーケー。木べらでトマトをつぶしながら水分を充分に飛ばし、ペースト状にする。ここでもあなたのドS根性を前面に出していただいて、徹底的に加熱していく。ペースト状なったらコリアンダー、ターメリック、カイエンペッパー、塩を加える。コリアンダーはパクチーを煎って粉にしたものであるが、癖のある香りはなく、入れすぎても構わないが、ターメリックは入れすぎると食器が真っ黄色になるし、カイエンペッパーは簡単に辛くなってしまうのでほどほどに。私は以前、お金がちゃくちゃかかるバターチキンカレーにカイエンペッパーを入れすぎてしまい、捨てるわけにもいかず、泣きながら完食した覚えがある。

ペーストにスパイスが馴染んで香りが立ってきたら、肉と水を加え、10分ほど煮込む。肉は鳥もも肉が無難だろう。鳥もも肉は皮を取り、一口大に切ると食べやすい。皮を取るのはめんどうだが、とった方がさっぱりとした味に仕上がる。慣れてきたら脂身の多い豚バラ肉などを入れても美味しいが、その場合は最初に入れるサラダ油の量を調整するとよい。

仕上げに刻んだピーマンもしくはししとうを入れ、一煮立ちしたら完成。これは入れなくてもいいが、入れるとシャキシャキとした食感と爽やかな香りが加わり、味に深みが出る。いなくてもいいけどいるとめっちゃ助かるという意味では、さしずめ黒板消しクリーナーと言ったところか。黒板消しクリーナー。あれってめっちゃうるさいですよね。それはさておき、もし味見をしてトマト感が足りない時はケチャップを入れると良い。後からトマトを入れるとどうしても水っぽくなってしまうのを防ぐことができる。また、味見をした時にスパイスの味が足りないなと思ったら、塩を徐々に加えて味を調整すると良い。しかし、塩はある許容量を超えると一気にカレーがただの塩水にしか感じられなくなってしまう。私は友達の家に持って行こうと思ったカレーでこの失敗をしてしまい、一人塩水と化したカレーをすする羽目になったので、読者諸賢には同じ目には遭って欲しくない。

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writer / photographer M2, Architecture dept., Waseda University Shibuya,Tokyo https://www.tmrstr.com/
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