散髪

髪を切りたい時っていうのは突然訪れて、一回そうなってしまったらもうその日にどうしても髪を切ってもらいたくなってしまうものです。でも、その日に予約を入れようと思っても、いつも切ってもらってる美容師さんが空いてなかったり、自分の予定が空いてなかったりで、その日に切れることはなかなかありません。だからといって今日から先のおそらく髪を切りに行けるだろうという日にホットペッパービューティで予約を入れることもないです。ただ、切りたいと思った瞬間に髪を切ってもらえたらどんなにいいだろう、と思いながらそのことは忘れて眠ります。美容院の予約を仮に入れたとしても、ほかの予定、大抵は断ることができるけど絶対に行きたい友達との約束などが必ずと言っていいほどかぶってきます。そうなると、切りたいという衝動が時間とともに二次関数的軌道を描いて萎んでいってしまっていますから、美容院の予約をキャンセルすることになるのです。だから、予約は直前に。
ただ、友達と会う直前にこの衝動に駆られてしまった場合は別で、私は集合場所の北千住駅で千円カットに駆け込みました。そういう時に限って国道は空いていて、普段は遅刻しがちな友達も、きっちり約束の時間通りに駅に来てしまうんですね。私はサッパリ晴れやかな気分で車に乗り込みましたが、社内がものすごく電子タバコのにおいがしたので、ああ、待たせたんだなぁと思いました。

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