欲望


きょうはコミケ1日目に行ってきた。
新型コロナが5類に移行してあれこれ制限が解除されてから最初のコミケだったわけだが、会場では特に大きな混乱は見られなかったように思う。

もっとも、過酷な環境であるのは相変わらず。体調崩して運ばれる人もいたし、自分自身もシャツがぐしょぐしょになるくらい汗かいたし日焼け止めも効かず肌が赤っぽくなってしまった。
そうした過酷さを考慮した上でも、今回コミケに参加してよかったと思う。それは、自分の中にある「欲望」を再確認できたからだ。

「手放すな、欲望は君の命だ」(「さらざんまい」より)

最近特に「欲望」は生きるためのエネルギーなんだなと実感することが多い。
「あの漫画の続きが読みたい」「あのアニメの続編が観たい」「あのグッズが欲しい」「あの原画展に行きたい」という欲望は、日々の生活に活力をもたらしてくれる。今回のコミケでも「あの本が絶対に欲しい!」という欲望のおかげで過酷な環境を乗り切ることができた。

ただ、こうした欲望は毎日忙しい生活を送るなかで「すり減って」しまうように感じている。その場その場を生き延びるために自分の欲望を後回しにして、フタをしてやり過ごしているせいだろうか?

コミケのようなイベントに参加すると、自分の中に眠っていた「欲望」が呼び覚まされる。「あ、俺、生きてる」という手触りを得られる、と言ったら大げさだろうか。


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