これは「戦争」だ

Twitterで、こういうツイートをした。

字数制限があったのでだいぶ省略しているが、これで言いたかったことは、
・選挙に関する報道が少ない理由は、報道各社が、国の未来よりも「自分たちの生活」を大事に考えざるを得ないからだと思う。
・報道各社の人達も、収入が危うくなったら食っていけなくなる。
・報道各社の収入の中で、広告収入は大きなウェイトを占める。
・主な大手メディアの広告を仕切っている(まとめて買い上げ、広告主に分配する)のは、広告代理店であり、知ってる人は知ってるように、広告代理店の最大手D社と、J党とは、深い関係があると言われている。
・だから、J党の資金を使い、D社を通じて、報道各社に圧力をかけ、選挙関連の報道をさせなくしている、ということは十分に考えられる。要は「金の力」ということ。それぐらい、金の力は強い。
・それに対抗し得るのは、一人一票の選挙権しかない。
・だからみんな、投票に行こう。#投票倍増委員会

ということである。

これだけだと、J党とD社が極悪人みたいに見えるが、本当の意図はもう少し深い。この話には続きがある。

D社の人にしたって、収入がないと生活できない。J党の金の力による報道への圧力行使を断ったら、よその誰かが代わりに同じ役割を買って出る。そうするとD社はその後、J党との関係を断たれるかも知れない。そうなったらD社の収入は激減し、社内の誰かが首を切られる。それは自分かも知れない。だからJ党の要請にこたえ続けるしかない。

J党の政治家にしたって、収入がないと生活できない。選挙で落選したらただの人、失業である。いま世間に選挙関連の情報が広く伝わったら、自分の党(あるいは自分個人)が負ける(落選する)可能性が十分ある。だから何としても報道を抑え、多くの国民の投票を阻止しなければならない。

国民にしたって、収入がないと生活できない。いまの与党の政治が続いたら、格差は拡大するばかり、賃金は上昇しないまま、社会保障は足りないまま。だから何としても政権交代を実現しなければならない。このことを多くの国民が知れば、きっと政権交代を実現できる。そのためには報道各社に選挙関連のことをもっと報道してもらう必要がある。なのになぜ報道しないのか。

はい、これでぐるっと一周して、振り出しに帰ってきた。

要は、全員が「金のため」だということだ。みんな、金のために与党を応援し、応援するために金を使い、報道をコントロールする。あるいは、金のために野党を応援し、応援するために声を上げようとしているが、その声は報道の力でかき消される。そして、全員が金のために仕事をし、そして、仕事をするために金を使って飯を食っている。つまり、ここに登場する全員が、結局は、金のために、金を使っている。

東西冷戦時代をご存じだろうか。アメリカとソ連で軍拡競争をやっていた。相手国の国民全員を何度も殺せるような大量の武器を互いに保持し、バランスを保っていた(と表現されている)。しかし、本当に相手国の国民に対して「殺意」を持っている人なんて、ほとんど、あるいはまったくいなかった。問題はあくまで「武器」のバランスであり、「人間」は実際は「疎外」されていた。

現在は、その「武器」が「金」に代わっただけで、本質的に人間が疎外されているという状況は、冷戦の時とある意味で似ている。誰も、他の誰かのことを本気で憎んではいない。ただ単に、自分の金が少しでも減らされることを嫌い、自分の金を少しでも増やすことを望んでいる。全員が必死でバランスを維持している。もし、自分のバランスが崩れて、貧困側に倒れれば、命を失いかねない。しかし万が一、バランスが逆方向に崩れて、富裕側に倒れれば、生涯困らないほどの富が得られる。

バランスが崩れれば命を失うかもしれないという状態。これは冷戦と同じ、「戦争状態」である。

戦争をやめるには、武器を下すしかない。武器同士を競わせる無意味さに気づいたとき、軍縮が始まった。

金同士の戦いも、終わらせなければならない。人間が疎外され、自分の金と相手の金が奪い合いを続けている。よく考えればそこには何の意味もない。あるのはただ「恐れ」でしかない。この奪い合い、この争いをやめるためには、この争いの土俵そのものから、自分の意志で、下りるしかない。ただ、今すぐ下りるのは、誰だって難しい。でも、今すぐ下りることは出来なくても、「本当ならこんな土俵は無いほうが良いんだ」と願うことは出来る。それを、全員が願えば、もし、すべての人間が、そのように願えば、本当に土俵を無くせる日が、来る。そう信じている。

みんなで願えば、きっと、変えられる。

変えましょう。
そのための第一歩として、まず投票に行きましょう。
#投票倍増委員会

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