『ホワイトマジック』解読年間講座 第2回レポート(前編)
今日は『ホワイトマジック』解読年間講座 第2回レポートの前編です。
講座の第2回は、『ホワイトマジック』の規定1と2について学びます。
講座第1回のレポート(前編)にも書きましたが、『ホワイトマジック』の構成として、規定1~6には「メンタル界の規定」が書かれています。ブッディ界の叡智をメンタル界まで降ろしてくるための規定です。
『ホワイトマジック』はアリス・ベイリー作品の中では難易度は低く読みやすいと言われているのですが、アストラル界や物質界に比べるとメンタル界は想像しにくかったり言葉に表すのが難しい部分が多いので、簡単とは言えない内容となっています。
規定1
太陽天使は心を落ち着け、そのフォースを散逸させることなく、深き瞑想においてその反映と通信する。
これが規定1として書かれています。
ま、この意味はいったん置いておいて、内容を見ていこうと思います。
いくつかの基本的な前提
講座の第1回で学んだ『ホワイトマジック』の序文のところに、白魔術師になるための条件や心得がたーくさん書いてあったのに、まだあるのか!という感じですが、これから学習する内容は、読者に対して下記4つの基本的前提に基づいて書かれているとのことです。
1.学ぶ人の熱誠に偽りがなく、どんなに低位我の反発や反作用があっても前進する決意があること。
2.真の価値観を発達させるだけ十分な長さを生き、人生の妨げる力と戦ってきたという前提で進める。
3.書かれている教えを注意深く読み、マインドを系統立て、瞑想を実施するという必要条件を満たす。
4.以上の理解を前提に、訓練された奉仕者の必要条件を満たそうと努めていること。意図と努力が重要。
どんな厳しい条件が書かれているのかと警戒しましたが、意外と普通というか、「決意」とか「努力」など精神論的な言葉も書かれており、「まじめにがんばる」という決意と熱意があればオッケー!という感じで安心しました。
弟子の道
『ホワイトマジック』は熱誠家から弟子になるためのテキストとも言えます。
熱誠家は魂の存在に気づいて、その方向に歩みを進めている人のことです。
熱誠家は魂に近づくほど、見習いの弟子→受け入れられた弟子と進化していきます。
そしてこの進化の段階は進化の全行程の中でも一番困難な段階とのことです。
何事もゼロからイチになるときに一番エネルギーが必要ですものね。
ここでまた「白魔術師を目指す人に与える規定」が出てきました。どんだけ~~!
1.動機を完全に純粋なものにするよう努力することが不可欠である。
2.高所の沈黙へと入る能力が必要である。静寂を保つ方法を学びなさい。
3.日常生活の中での平静さの欠如が、魂のレベルにいる教師が弟子に影響を与えるのを妨げていることを知る。
4.思考を統御し、考えていることが大衆意識に漏出しないよう、防御壁で囲むことが必要なときがある。
1はまた精神論なのでだいじょうぶそうですね。「努力」は誰でもできますもんね。
2と3では静寂や平静さを保つことが魂に近づくには重要であることがわかりますね。
4は人に考えを読まれないための術のようです。
例えば、大事に降ろしてきた叡智(進化の大計画に基づく啓示的情報など)を闇の存在に盗まれてしまっては大変ですよね(闇の存在は低位メンタル界までは来れるようです)。
考えたことがすべて駄々洩れ状態って怖いですが、進化が進むと汚い感情や個人的な損得感情ってほぼなくなってくるから、考えを読まれたところで別に問題ない状態になるのでしょうね。
意識を早く魂と繋げて、その位置で意識をキープできるようにならないといけないようですね。
魂の周期性
魂と繋がるには、魂の周期性を理解しなくてはいけません。
魂は深い瞑想状態にあるので、その波動に合わせないと共鳴できないのですが、魂は常にパーソナリティの方を意識してくれているわけではありません。
パーソナリティ(P)がまだ魂(S)の存在に気づいていない段階では、SはPの方を見てはおらず、常にモナド(M)の方を向いています。
PがSの存在に気づきSに反応できるようになると、SはMとPを交互にリズミカルに見るようになります。
これが魂の呼吸です。
この呼吸に合わせないといけないのですが、いつSがPの方を向いてくれているのか知る由もありませんよね。
「今日はいつものように瞑想したのになんかうまくいかなかったな~。」というときはSはMの方を向いてしまっていたのかもしれませんね。
PがSのことを思えば思うほどPの方に向いてくれることが多くなるようなので、PはSを思い続けるしかないようです(恋愛のようですね)。
「朝の瞑想・昼間の想起・夕方の回顧」というように、朝は目覚めたばかりでエネルギーがクリアなので魂と繋がりやすく瞑想をしやすかったり、昼間は徐々に鈍ってきて瞑想する時間も取れなかったりするので、できる限り頻繁に魂のことを思い出す作業をし、日の入り前はまた魂と繋がりやすくなるので夕方に一日の自分の行動を回顧したりすると良いのだそうです。
このように一日の中でもバイオリズムがありますし、満月と新月など月単位でもバイオリズムがあるのでそれにうまく合わせる等の努力はできそうですね。
迷ったときの判断基準
熱誠家や弟子は日常生活の界層において、魂に導かれて奉仕活動を行っていくわけですが、さまざまな活動方針に関して確信を得ることは容易ではないようで、その場合の判断基準について以下のように書かれています。
・「利己的な行動であるか非利己的な行動であるか」という選択は、「正しいか正しくないか」という選択の次にわかりやすい選択であり、正直な魂には容易に判断できるものである。
・損得の区別。関与するすべての人にどうすれば最高の利益をもたらすことができるかについて考える。
この判断基準の過程を経ても、優柔不断の状態にとどまってしまうことがあるようで、その場合の解決策としては下記2パターンとのことです。
1.自分の傾向に従い、可能な限りの行動の中から自分にとって最善と思われるものを選択する。
2.内的な方向感覚を信頼して、時がくれば進むべき道が一つに絞られることを確信して待つ。
このうち、2は弟子レベルでないとできないとのこと。ただ待っていれば正解がやってくるなんて、こんな楽なことはありませんけどね。
熱誠家レベルだと、1を行うしかなく、その選択は間違うこともあるでしょうが、ひたすら間違いを繰り返し正しい方向に修正し続けることで2に近づくことができるのかと思います。
自分が進化の梯子のどの位置にいるかを理解し、上記のどちらを採用するかを賢明に判断することが必須となるようです。
太陽天使
秘教を学んでいて、もうそうそう新しい用語は出てこないだろうと思っていたら、今回「太陽天使」というニューワードが登場しました。誰ですかそれ?
講座中に「太陽天使って?」と質問されていた方がいて、それに対する先生の回答を聞いてもなおピンとこなかったのですが、理解の範囲でまとめると、太陽天使(太陽ピトリ)とは、宇宙を創造している太陽系ロゴスのお手伝いをしている微細な存在で、魂を作る際に協力をしているようです。
そして太陽天使はスートラートマ(生命の糸)を介して肉体にエネルギーの流れを送り出しています。
『ホワイトマジック』の中では、「エゴつまり太陽天使」と書かれていたりするので、真の自己である魂のことと捉えても良いのかと思います。
規定1の意味
最後にもう一度、規定1を見てみましょう。
太陽天使は心を落ち着け、そのフォースを散逸させることなく、深き瞑想においてその反映と通信する。
もう意味がなんとなくわかりますね。
魂がパーソナリティと通信できる時というのは、心を落ち着かせて深い瞑想に入った時であり、そして白魔術師はそこから識別し正しい方針を定めて活動する必要がある、ということかと思います。
規定1は以上です。
後編で規定2について書きます。
↓下記「マガジン」にもまとめておりますので読みやすくなっております。<『ホワイトマジック』解読年間講座レポート>(継続中)
https://note.com/tamnam/m/me54a5e9447c5
↓受講済みの神尾先生の秘教講座のレポートもあります!
<エソテリック・ヒーリング年間講座レポート>
https://note.com/tamnam/m/m56052e282f12
<『魂の光』解説年間講座レポート>
https://note.com/tamnam/m/me30fdb4d0a05
↓ACIMに関することも書いております。
<ACIMワークブックマラソン>(継続中)
https://note.com/tamnam/m/m111a3a1f9ce3
<ACIMテキスト読解>(継続中)
https://note.com/tamnam/m/me5f180b7d749
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