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一歩ずつ。

とりあえず、
分からないから一歩ずつ、
進めてみる。

芝居を始めたとき、
ひたすらに走った。

何も知らなくて
分からなかったからこそ
がむしゃらに走れて
到達することが出来た点が

今はもう
色々知りすぎて
動くのすらままならない。

正解なんて無いはずなのに。
成功なんて分からないはずなのに。

考えれば怖くなるから、

だったらいっそ
一番苦手な
人を頼るところから
始めようと思った。

動き出さなきゃ始まらないもの。

上手くいかないんじゃ無いか?
なんて烏滸がましい。

まずはお話するところから。

どうせ何者でも無いんだから
何者でも無い自分を守ることなんて捨てて

まずお話ししよう。

こうして
耳を傾けてくれるだけで
天にも昇る気持ちになるのだから。

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