日常の無防備な隙間に落ちて
【詩】
小さな夏のかけら光の粒にまざり
放課後の子どもらそれに気づいて
はしゃぐ声無意識に半音階上がる
木陰に繋がれた犬も路地歩く猫も
花を散らした桜も木の実啄む鳥も
みんなそれを知っていて語らない
言葉にするのは暦読む僕ら大人で
意識はいつも生活へと向かうでも
日常の無防備な隙間にふと落ちて
嗚呼人間も自然の一部だと気づく
ありのままの自分を振り返るねえ
夕陽が沈むまでのわずか10分間を
僕ら最後に見たのはいつだろうか
tamito
#詩
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