歩くことと歩かないこと

【詩】


人は歩く術を知っている

重心を少し前に傾ければ

体を支えようと足が前へ

その推力が歩につながる


留まっているのは意思だ

傾かないようまっすぐに

重心を天と地に垂直にし

立ち尽くすことをのぞむ


月曜の朝  自然体で歩む

学生達の迷いなき群れを

強い陽光に打たれながら

サングラス越しに眺める


tamito

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#詩

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