いつだって雨があがれば

【詩】

 

どうにも処せない荷物抱えて
あちこち歩いて街をさ迷う

雨が降れば傘さえさして
濡れないようにと小さくなって

どこかで聞こえる猫の鳴き声
探してる夜が更けるまで

生き飽いたよな顔してグラス
氷まわして右側を向く

在らざる者の気配が胸に
沁みこむ二杯めの薬草酒

いつかの雨を思い出しては
色のない街歩いてる でも

いつだって雨があがれば空に
白い月がすぐそこにある

いつだって雨があがれば空に
白い月がすぐそこにある

 

tamito

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