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日米開戦を巡る黒い空気

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#デモクラシー

日米開戦をめぐる「黒い空気」 (菊澤研宗「指導者の不条理」から)

菊澤研宗「指導者の不条理」から そして日米開戦の場合に言及する。 ここで菊澤氏は不条理の説明に入る 日本にとって存亡の危機となった開戦の決定。 国として合理的な決定ができなかったことは、陸軍、海軍の損得計算に帰着するのは痛恨の極みである。 問題は、国の重大な決定の場に陸軍と海軍の意をくむ人間しかいなかったことだ。 いつの間にか、国の立場を第一に考えられる人物が、重要な場からいなくなってしまったことが敗因だ。

「憲法原論」小室直樹 明治憲法はなぜ天皇中心なのか

明治憲法はどうしてこうなったのか。 天皇を中心に統帥権の独立など後の陸軍の暴走に繋がった。 その理由が明らかになった気がした。 西洋の追いつけで苦しんだ明治政府。 キーとなるのは民主主義、デモクラシーが西洋にはあった。 その秘密はキリスト教だった。(マックス・ウェーバー) デモクラシーも大正時代に少し花開いたが、本当の民主主義は続かなかった。資本主義もつぶされたが戦後は花開いた。 明治維新は人類としては大きな実験だったようだ。