「ダメ」ではあるが「クズ」ではない

※この記事はかなり前に下書きしたものであることを前提のうえでご覧下さい※

わたしはTwitter上でおそらく推し御本人よりもこまめにサーチをかけているツイ廃なのですが、時たま『ハナコ』でサーチかけていると、

『菊田ほんとクズだわ』

的なつぶやきに出くわすことがある。

なんなら番組の公式Twitterとかの文面でも見かける。

その表記を見るたびに私は
「『クズ』はなんか違くない？」
とツッコミたくなる。

彼は相方の秋山岡部両氏より「がんばる」ことはあまり無いし、出来ることもおそらく少ない。

楽して売れたいと公言しているし、その望みどおりと言うべきかコントで一言二言話せばそれで仕事は終わり。それでもギャラは相方と同じ。

他の『バイトで生計をたて極貧生活、狂いそうになりながらネタを書き舞台ではダダ滑ってゲロ吐きそうになり賞レースに挑んではボロボロになりながら芸人として生きている』ような若手芸人から見たらブン殴りたくなるような立場かもしれない。
（※あえて過剰な表現をしています）

だからといって、彼は「クズ」なのだろうか？

そもそも「クズ」とはどういう意味なのか改めて見てみる。

くず【屑】

よいところをとったあとにのこったもの。本体からこぼれおちて不要になったもの。ごみ。

パンくず。かんなくず。消しゴムのくず。

一面に散らばった、微小にみえるもの。

星屑。

こわれて、つかわなくなったもの。

なんの役にもたたないもの。

倫理的、道義的に問題のある人。またその行為。

（ https://ja.m.wiktionary.org/wiki/%E3%81%8F%E3%81%9A より）

なるほど。
「役に立たないもの」「いらないもの」「倫理的にダメなやつ」がクズと呼ばれる存在らしい。

……じゃあやっぱり違うのでは？

菊田さんは「クズ」ではないのでは？？

「菊田はハナコに不要か必要か論」はあらゆるところで語られてることだけども、私はもちろん必要だと思っている。
単に私が好きだから、と言ってしまえばそれまでですが……理由は詳しく話すと長くなるのでここでは割愛。
（「『ハナコ菊田不要論』必要論」「秋山岡部がもしもコンビだったら」についてはそのうち別に語りたい）

できないことは沢山あると思われる。でも、彼にしか出せない雰囲気はハナコのコントに大切なものだ。
彼がいないとハナコはハナコでなくなるし、いらないものでも役に立たないものでもない。

彼は女の子と話すのは大好きではあるが、それはガールズトークのようなノリで、イヤらしいことしたりファンに手を出したりというウワサは今のところ聞こえてこない。
それからハナコに下ネタが少ないのは、岡部さんがそういうのを思いつくも菊田さんがやりたくない、と却下しているからだったりする。
デリカシーがないときはたまにあるが、基本的にはけっこうピュア。
それから待ち合わせ時間もきっちり守る。
相方に対してもダメなことはダメだとしっかり怒る。

倫理的にも問題ないのでは？

やっぱり「クズ」というには彼はピースでピュアすぎると私は思っている。

「ダメ」ではあると思う。
自分を大切にし す ぎ て いるし、周りの人たちの優しさに甘えているのは見てとれる。そして空気を読まない。（読めないのではなくて、そもそも読もうとしてないんだと推測している。）

でも「クズ」ではない。何度も言うが彼は必要だし倫理的にもおかしくない（おそらく）。

とにかく何が言いたいかというと、

「菊田さんのこと『クズ』って呼ぶのはやめてくれよな！」

ということである。
（たった一言で済んだじゃん……）

【おわり】