1万円で作る、レガシーのモテデッキ

なんか前回の記事、思ったよりいろんな方々に読んで頂いたみたいで。結構な部数買って頂いてしまった以上、公約は果たそうと思うよ。併せて諸々騒動があったみたいですが、俺としては作るモン作る、これしかできないんでね。

というわけで今回はね、一万円でモテモテになれる、かつオマケでレガシーのデッキまで組んでしまえるという驚異的な方向性で行こうと思うよ。だってモテたいでしょ？《実物提示教育/Show and Tell》で《引き裂かれし永劫、エムラクール/Emrakul, the Aeons Torn》をポンと出して、コツンと殴ってゲームセット。強いよ？それはそれでアリだと思う。

しかし、それではモテないのである。こう、なんていうか、デッキに「圧」みたいなものがないのである。カッコいいデッキ、それはつまり

コレでしょ。

だってカッコいいでしょ、沼。森と沼って並んでたら浸食されちゃうよ森。どんな色にも黒混ぜたら黒だよ。ダークフォースだよ？紳士諸兄ならそれを理解してくれると思うし、淑女の皆々様だって当然それは理解して頂けると思う。カッコイイ、つまりモテるのである。

デッキってのは生き様だと思うんよ。カッコイイ漢を目指すなら《沼》から叩きつけて行きたい。そうでしょ。女の子だってそうでしょ、FNM3回戦の初戦、対戦相手の可愛げな女性が「《沼》セット、ゴー」ってきたらもうトゥンクなるでしょ。モテ道、極めていけ。

個人的には赤黒の2色なのにエンチャント一つ触れない不器用コンビが好きです。どうでもいい？そうでしょうとも。実際に使う際には白とか緑とかタッチしてますけども。レガシーにはハンデスで対処できないエンチャントとか結構ありますんでね、しゃあなし。でも赤黒ベースにちょっと白のラインが入るのもカッコイイと思う。

俺だってコイツさえいなけりゃ2色でまとめてぇよ

《島》からセットして行く生き様を否定するつもりはない。《渦巻く知識/Brainstorm》はそりゃ強いよ。強いものを使う、それはそれで良いよ。

でも僕は嫌いなんで使いませんし、対面が《島》セット、ゴーって言ってきたら「あ、異教徒だ。」っていう気持ちでいます。なんなら《実物提示教育》に瞬殺されたらもう絶対許さんからな！ショーテルの喜びを知りやがって！！っていう気持ちでいます。ラクドス教団なので。MTGの場っていうのは表現の場なのです。つまり殺意、出していけ。ゲーム内で殺しても罪には問われん。

ルール

ルール１：レガシーで使用可能なカードのみを使用する。
当たり前だよなぁ？

ルール２：既存デッキ、既存カードの完全下位互換ではいけない。
《意思の力》は高いから《対抗呪文》にしました！《Underground Sea》は高いから《地底の大河/Underground River》にしました！なんてのはデッキビルディングとは言わない。〇〇より××のがより良さそうだけど、〇〇の方も良いところはあるよね？はセーフ。でも元々のハードルが高いので、多少の妥協は良心の許せる範囲内でやっていく。赤黒リアニの《Badlands》を赤黒ダメランにしちゃうとかはまぁ、、ええやろ！

ルール３：価格はWisdom最安値準拠、但し100円以下のカードについては無視する方向
ＭＴＧはトレーディングカードゲームである。100円くらいのカードはストレージ漁るか、友達の家のトイレ掃除とかでトレードすればいいんじゃん。価格をＭＯ準拠に？まだ甘えるには早すぎる。

ルール４：サイドボードは無視
とりあえずデッキとして成立すりゃまぁ、、ええやろ！ストレージに落ちてるトーモッドの墓所とか紅蓮破とか、強迫だとかでごまかしていけ！

ルール５：使ってて楽しいものを作る
元ツイの意図、これ要するに布教用に1万円でレガシーのデッキ作って適当に貸し出したいってことでしょ？じゃあレガシーの酸いも甘いも見えるデッキでなくちゃいけないし、つまらないとは言わないけど、お前ら本当にマナレスドレッジとか7年も使い続けられるかって。

模索してみる

というわけでね、今回はね。《沼》をいっぱい並べたいと思うよ。沼が入るなら当然、コレは必須だよね。

個人的にはこの絵が一番好きです。

シンプルイズベスト。さて、これはいいとして次は何を入れたものか。やっぱダクリからカマすときたらこれか！

え、知らない？

まぁ、彼は決して悪いカードではないんだけれども、まともな奴ほどfeel so bad 正気でいられるなんて運がイイぜなレガシー環境ではちょっと虚弱体質である。申し訳ないが類似効果を持つ3マナのPWにご登場頂こう。

最低価格：7640円（Wisdom Guild調べ）

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最低価格：9円（Wisdom Guild調べ）

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いつもの幻覚が見えた気がするが、シャア・アズナブルしかり、マスクをつけた紳士がカッコよくないわけがない。皆もパピ☆ヨン！好きだろ？そして我々がやりたいのは相手のライフを早急にゼロにすることであって、リリアナの奥義を2回も3回も起動して長々ネチネチと拷問したいわけではないのだ。つまり

長々ネチネチ拷問はしない（拷問しないとは言っていない）

拷問はしたいのだ。ただ、サクっと死んでほしいだけなのである。レガシー環境において殺意とは最早挨拶のようなものであり、殺意により我々はコミュニケーションを取っているのである。更なる殺意の為、これも行こう

なんかモノによって画像の大きさが違うのはなんとかしていきたい

これで我々の殺りたいこと、もといやりたい事はハッキリした。対戦相手の手札を減らすのだ。そしてライフも減らすのだ。攻撃は最大の防御、相手の手札を減らすことにより、自らの命を守る事に繋がる。そして１秒でも早く相手のライフを減らすことにより、相手が反撃の準備を整える前にゲームを終わらせるのだ。ならばまずは

使われるたびに「なんで？？？」ってなる

「対象のプレイヤーは自分の手札からカードを2枚、ランダムに選んで捨てる」これデザインした奴は人の心とかわからんのか？って思うけど、自分が使う分には最高のカード。つまり4枚。爆アド選手権優勝していけ。さらに

ほわあああ

こういうのもある。一見微妙に見えるだろうか。一度後手１ターン目にデルバーでも出した返しに撃たれてみるといい。相手が１ターン目に《ゴブリンの熟練扇動者/Goblin Rabblemaster》を出してきた？ドンマイ、次があるさ。そういうのをどうにかする為にサイドボードってのがあるんだ。

足りない？

こっちは各1枚なんてシケた事は言わない。『各プレイヤーはライフと手札と土地とクリーチャーの3分の1を失う（小数点以下繰り上げ）』って書いてあります。なんか日本語版の画像みつかんなかった。ライフを消し飛ばして手札も消し飛ばす。やりたい事と全く噛み合っている。お互いが捨てる、お互いが生贄に捧げるときたら彼も呼んであげよう

お久しぶりです旦那、20年ぶりですね。

マジで20年経ってて草枯れた。枚数を入れると墓地でダブっちゃうので、2枚ほど《納墓/entomb》とかも入れてみるか。この辺なんかも相性いいし、相手が手札をため込むというプレイも抑制できるね。

モダンなんかでもちょいちょい見ますね

おっと、以下のカードに特段の意図はないよ。あくまでデッキに噛み合っているカードとしての紹介だからね。

入団おめでとう。これで君もゾンバードメントだ。

せっかく話題に挙がったんだからそのまま語ろう、このデッキは元来、PWに弱い。なんせクリーチャーの線がほっそい。つまり、《不毛の大地/Wasteland》なんぞ入れている場合ではないのである。PW対策に一番必要なこと、それは

レベルを上げて、物理で殴ればいい

我々のやりたい事は、土地を縛り上げる事によるお互いの減速ではなく、ましてゆっくりハメ倒したいわけでもなく、ライフを一刻も早くゼロにする事である。

つまりこれも噛み合う

本日の誰やねんお前枠

相手の《不毛の大地》がキツい？それ別にこっちが《不毛》入れても解決しないし、《悪疫/Pox》がバシバシ飛んできてるのに無色しか出ない《不毛》を後生大事にするプレイなんてできんて。大体こっち黒単やぞ。ゼロマナで相手の手札が1枚減っとるのやぞ。

というわけで後は適当に除去をブチ込みましょう。

お好みで。どれも一長一短です。

個人的には全部1枚づつとかが玄人ぶれてオススメです。相手はこちらの手札状況も各カードの枚数も把握する術がないんで、ケアし切れないっていう明確なメリットもあるのです。《目くらまし/Daze》撃たれたら4枚入ってると思うやん？勝手に2枚目ケアして動いてくれるやん？勝ちよ。

まぁ今回は面倒なんで《殺し/Snuff Out》にしときますけど。殺意見せていけって最初から言ってるやん？マリットレイジトークンが憎いなら《リリアナの勝利/Liliana's Triumph》かなぁ。

サイドボード

メインが決まったら当然サイドボード。自然の摂理。ハンデスデッキの例に漏れず、墓地利用デッキにはめっぽう弱い。手札あんまり関係ないもんね彼ら。というわけで手厚めに
4　《虚無の呪文爆弾/Nihil Spellbomb》
2　《トーモッドの墓所/Tormod Crypt》

《虚空の杯/Chalice of the Void》も先手1ターン目に貼られると致命的なので
4　《漸増爆弾/Ratchet Bomb》

正直黒単だとこれ以外にロクな対処法がない

小粒を並べるデッキ、エルフだのデスタクだのにもいい具合に刺さるね。

後はプレインズウォーカー対策にこれ

1 《真髄の針/Pithing Needle》

まぁ、デッキ構築段階で若干対応はできるようにしてあるし、本当に対処したいのは《レンと六番/Renn and Six》だけなんで1枚にしときましょう。

後はデプス系もキツいね。なんせコンボだからね。土地2枚でサッと20/20破壊不能出されちゃったら嫌でしょ。なので専用の武器を用意したよ。

2 《演劇の舞台/Thespian's Stage》

メタデッキを破壊するのが職業みたいなとこあるんでね

使い方はいろいろ。20/20を出したり20/20を出したり時には沼になって《不毛の大地》を躱したりできます。相手のエンドにドヤ顔で起動すると、相手はしぶしぶ「相手のターン中に」マリットレイジを出すでしょう。っていうか出せなかったら死ぬでしょう。カウンター殺意、キメていけ。

こちらの除去のメインはソーサリー。ソーサリータイミングならなんとでもなるって寸法ですよ。正直4枚でもいいけど、相手が対応し辛くなるように、ちょびっとだけ散らすとしましょう。

１　《カラカス/Karakas》
１　《幽霊街/Ghost Quarter》

《不毛の大地》はなんなら見てもないのに《真髄の針》で指定してきたりするので、若干価値が落ちるね。土地ハメがしたいわけでもないので、指定されづらい《幽霊街》でオーケーなのです。

完成！

というわけで、できたのがコイツだ！

ちょっと超えちゃってるやんけ

9月30日時点なら勝ってた。なんもかんも増税が悪い。デスタク死すべし、慈悲はない。（原因はカラカスと恐血鬼です）

例によって例のごとく、プレイングについては身体で覚えていってほしい。その辺のウマぶりレガシーおじさんとか、沼置いてニコニコしてるイケメンにでもフリプがてら聞いたらそれっぽいアドバイスしてくれるでしょうとも。MTGはコミュニケーションツールやぞ。

拡張性についても例のごとく、見たくない人は見えないようにしておくとも。でも黒単って結構フリースロット多いので、ちょっと長くなってしまうとも。勿論お値段は据え置きだからどうせカスレアが出るエルドレインの王権1パック分くらい奢ってくれるととてもうれしい。

デッキ組んでみようと思ってくれたなら、是非に組んでみてほしいし、試してみた結果いろんな不満が湧いてきた時にまた戻ってきて、ちょっとした意見の一つとして見直してもらえると更に嬉しい。

今後の拡張性とか試してみたらいいカードとか