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『掃除が下手な大工に頼むな』

20年以上前・・・
 とある建設会社のポスターに描かれた
 コピーライター:岡部正泰氏のテキストは
 今なお(わたしには)刺さる!!

『掃除が下手な大工に頼むな。』

(以下:原文)

現場がきれいな大工なら安心していい。

こんなことをわざわざ言うのも
掃除を甘く見ている大工がいるからだ。

そういうやつに限って要領が悪い。
要領の悪い奴が仕事すると
材料は無駄にするし
時間はかかるしロクなことはない。
おととい削ったかんな屑と
昨日のゴミが散らかっている現場で
おたおたしても  いい仕事ができるわけがない。

いい仕事をやるには
自分の周りを常に整理しておくのは基本だ。
必要な道具や材料がすぐ見つかる状態で
ひとつ先の手順を考えて段取りを組む。
ひとつずつきちんと仕事を進めていく。
だから掃除をこまめにしていくのが肝心なのだ。
掃除は段取りだ。

そうそう
若い者でも掃除が上手な奴は腕が上がるのも早い。
真ん中だけ箒で掃く奴は
まあ  大工は辞めたほうがいいね。

施主さんに喜んでもらえる仕事をするには
きれいな現場かどうかが鍵。
今度大工の掃除をよく見てくださいな。。

出来てないって

如何でしたか?

企業がPRしたい時って
 *技術や実績を前面に出したり
 *付加価値やコスト面を強調したり
 *はたまたイメージを押し出してみたり

そんな中「掃除の大切さ」を言語化する

シンプル過ぎてドストライク

そしてこれって
 建設業(工務店)に
 限った話でないのは言うまでもない

そしてこの手の話を
 言葉にした際
 返ってくるのは次のいづれかだ
 (そもそも出来てる人には問わないし)

*「出来てます」・・えっ!?
  そう思ってる人ほど
  なぜか自己評価が高くて
  それほど出来てなく

*「出来てません/苦手です」・・おいっ!?
  そう口にする人ほど
  やらない言い訳に使ってたり
  そもそも片付けなんて
  仕事(業務や成果)には関係ないと
  勘違いしてたり

小学生の三点セット

どーも最近気になるのが
 ❶時間を守らない(守れない)
 ❷挨拶が出来ない(しない)
 ❸片付けをしない(できない)

やたらと目につき鼻につくのは
 自身の老朽化のせいですかね!?

→❶人の時間を
   奪っておいて何食わぬ顔
→❷表情一つで
   場の空気を一瞬にして下げる技
→❸スペースや設備は
   誰かがお金を出してます

テクノロジーの進化は
 大切な何かを退化させたのか・・・

そしてそもそも
 全てのコストは
 お客様が負担してるって
 誰か教えてあげなくちゃ・・・


私が思う
 小学生が習うこの三点セット
 身に付けていない大人は意外と多い

指摘すれば
 真ん中だけをちゃちゃっと掃くような
 その感覚がどうにも肌に合わない


いや違う・・・
 こんなことを文字にすることで
 あたかも存在価値を示したいだけの
 初老の醜い足掻きなんだと思う(あー嫌だ!!)

QCDSの前提

(懲りずに続けると・・)
三ツ星レストランの厨房は
 きっと間違いなく綺麗なはず
 
腕のいい板前さんが
 まな板を汚したまま
 翌日を迎えることはあり得ない


あなたが放つ
 そのサービス商品アイデア
 料理と一緒

ならば
 オフィスもファイルも
 机上もサーバーも
 
 背景柄のようになっている
 PCモニターのアイコン達も・・・

「厨房」であり
「まな板」であり
 大工さんの作業場であって・・・

見られてないけど
 ・・・見られてます


年度が替わります
 新卒の若者や
 新天地でリスタートをきるビジネスパーソン達との
 接点や関りも増えるシーズン到来

Quality(品質)も
Cost(価格や予算)も
Delivery(納期や工程)も
Safety(安全や信頼性)も

そう これら
 ビジネスの基本事項の前提には
 やっぱり
 ❶時間厳守 ❷挨拶励行 ❸整理整頓
 ・・・時代遅れでごめんなさい

でも だからこそ
 懲りずにコツコツ
 言い続けてみようって思ってもいます

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