見出し画像

パンの耳が最初のきっかけ:エンジニアからお坊さんになった人のことを思い出した

2013年頃、エンジニアの河崎さんと初めて出会った。僕とそこまで年が変わらないが、ベンチャーでバリバリ開発を経験していて、悪ふざけ感と凄み感があった。どっちも感がついているのは、実際のところは素性をよく分からなかったから。

BOAT Academyという和波さんと青柳さんという人が主催する勉強会的なものがあり、当時運営を手伝っていたコミュニティスペース(Co-med Cafe)に河崎さんも呼んだことは覚えている。

割とあの頃がエンジニアから転身するターニングポイントだったんじゃないかと思うけど、まさかお坊さんになるとは思わなかった。

ITの知見を存分に活かして、VRの開発エンジニアの養成事業や、ブロックチェーンを活用した生活コミュニティのようなものを始めていた。ちなみにそのコミュニティも月謝が確か1万円(円という単位ではなかったけど)だったと思う。

なんでそれを思い出したかというと、サンガジャパンという仏教の季刊誌で

河崎さんが何故かブロックチェーンの話をしていたからだ。

↑買ったんだけど、今のタイミングで読むと色々思うことがあるよ。

河崎さんはこの雑誌で「ブロックチェーンのマイニングは、仏像を掘るようなものだ」みたいなことを確か話していた。話の総体としては、なるほどーっていう話なんだけど、かいつまんで紹介しようとすると、本当に意味わからん。

まあ、でも何故彼がベンチャーで働いていたのにお坊さんになっちゃったのかは、何となく分かる気もするなあと最近思った。

会社の成長とかマーケットとかそういうものにがっつり入っていくことにあんまり関心なくなったんじゃないのかなあ。

だって、こんな文章を今日書いていたくらいだし。

コロナ禍と呼ばれるかなり異常な状況が常態化している中で、意識しないと、自分の「身内」とのつながりがどんどん離れていってしまうなと思う。

もう何ヶ月、何年、あの人とあの人に会っていないだろう、みたいなことが今後さらに増えていくに違いない。

でも、コミュニティの縁がかけらでもあるとしたら、例えば、パン屋さんで「ご自由にどうぞ」と書かれているパンの耳をもらえるくらいの関係でもちょっと嬉しいなと思う。

画像1


サポートで下さったお金は、今後の創作やライティングに活用していきたいと思います!