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映画感想

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わたしのみた映画たち
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#親子

「そして父になる」:遺伝子か時間か

10月5日、池袋の新文芸坐にて、是枝裕和監督の映画特集やっていたので「そして父になる」をみてきました。 よい映画でした。 号泣したときのために端っこに座っておいてよかったです。 子どもの取り違え問題を題材に、親子の関係や人間の人格形成について考えさせられる作品です。 全体を通して、「家族を家族たらしめるのは遺伝子か時間か……」そんな問いが巡っていました。 極端に言えば、自分を満たすためのひとつの道具のように息子をみる父親。息子に対する期待はあっても、そこに息子の存在そ

「レディ・バード」:青春は自分で掴む!我が道をいくJKの物語

「レディ・バード」は先月6月24日にみた映画。 主人公のレディバードは我が道を行く高校生。 ちょっと痛いところもあるけど、みずからチャンスを掴みにいくレディバードの姿が爽快だった。 お気楽な感じのレディバードだけど、厳しいお母さんに愛されたいと思っている。 お母さんはうまく愛情を伝えられないだけで、本当はレディバードを愛している。 そんな親子の葛藤も描かれていた。

「wonder」:#choosekind

最近みている映画は、「The・悪人」があまり出てこない。 今回の映画もそうだった。 主人公は、生まれてから顔の手術を何度もした、オギーという少年。 だけど、オギーを取り巻く一人ひとりにも物語があるんだよ、と伝わってくる構成だった。 映画の舞台は、学校。 くっついたりシカトしたり、その場の流れでつい友人の悪口を言ってしまったり――。 そんな残酷だけど、よくある学校という“世界”の話だ。 そこでは、多くの場合、見た目やキャラクターでスクールカーストが形成される。そんな暗