「新聞記者」:穿った見方が求められている
観るひとの心にモヤモヤを残す、絶妙なラストシーンだった。
映画「新聞記者」は、国家権力による情報コントロールをひとつのテーマとして描いた作品だ。
32歳の若き監督は、政治や社会情勢に関心が高いわけでもなく、プロデューサーからのオファーを一度は断ったという。そんな藤井監督が、東京新聞の望月衣塑子記者の著書『新聞記者』を原案に、官僚側の視点も盛り込んで脚本をつくりなおしたそうだ。
現実世界の政治ネタを盛り込みつつ、ノンフィクションではなくて、あくまでも、エンターテイメントと