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映画感想

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わたしのみた映画たち
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2018年6月の記事一覧

「wonder」:#choosekind

最近みている映画は、「The・悪人」があまり出てこない。 今回の映画もそうだった。 主人公は、生まれてから顔の手術を何度もした、オギーという少年。 だけど、オギーを取り巻く一人ひとりにも物語があるんだよ、と伝わってくる構成だった。 映画の舞台は、学校。 くっついたりシカトしたり、その場の流れでつい友人の悪口を言ってしまったり――。 そんな残酷だけど、よくある学校という“世界”の話だ。 そこでは、多くの場合、見た目やキャラクターでスクールカーストが形成される。そんな暗

「友罪」:“罪を背負って生きる”ということ

2018年5月28日、「友罪」をみた。 友人になった人が、あるいは恋人になった人が、人を殺めた過去を持つ人間だったら――。あなたはどのようにその人に接しますか? 本作品は、そんな問いを投げかけてくる。 少年Aという実在の殺人事件の要素を取り入れていることから賛否両論あると思うし、被害者遺族にすすめられるかというと微妙だ。 けれど、意義のある作品だと思う。 日々ニュースなどを見るうえでは、ただただ加害者を叩くだけではなく、加害者の視点を想像してみることも必要なと