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WORKROOM3 山下 英将氏「Letter to my sweet」について

こんにちは、こんばんは、おはようございます。
タメカワハウス家主のタメカワユウヤです。

2023年12月17日のライブから、わたしが所属しているfolcaのヴォーカリストでもある山下 英将氏(以下ヒデと記載)がソロのアコースティック音源「Letter to my sweet」を発売します。

ヒデと共に制作しました

この作品でMIX、ギター演奏(1曲)、コーラス(1曲)を含むトータルでサウンドプロデュースをさせて頂きました。
とまぁ、役割を文字にするとたいそうですが、ヒデが新譜を作るっていうので、「もっとこうやってみたら良くなりそうじゃない?」とかコミュニケーションしながら、素敵な作品にしようとなんやかんや楽しく作業させてもらいました。

ヒデのスウィート(大切なお客さまがた)に大切に聞いてほしい、とってもいい作品になりましたので、制作について少し触れたいと思います。

ヒデとユウヤについて、作品に携わることになった経緯

言わずもがな、ヒデとはfolcaとして15年間。さらに前にやっていたAndersKlangというバンドでも数年一緒にやっておりました。
そういった意味でも一番近いところで彼の歌を聞いている存在だったのですね、今書いていて気づきました。
そんな関係性のわたしたちではありますが、一ミュージシャン同士、もちろん同志的な愛情はありつつも、自分史上最新で最高な傑作を作るうえで、共にした歴史だけでは任せてもらえないものです。「今どうあるか」が大切な気がしています。

前回のWORKROOM記事でも綴りました井上貴博さんとの作品「,aging」をヒデが聞いてくれて、エンジニアリング部門でもワタシに任せたいと思ってくれたようです。またアコースティック作品を作る上でのギターアレンジについてもあれやこれやと意見させてもらい、それならギターでも参加してよ、それならコーラスさせてよ、とトントン拍子で決まっていきました。

心を込めて作った作品が広がり、また新たな縁を生むというなんとも幸せな展開です。

具体的にこんなことをやりました

タメカワハウスWORKROOMですので、「なんか色々やった」ことについて、少し掘り下げて具体的にどんなことをしたかについて触れてみます。

・ギター演奏
M2「福音」でギターを演奏しています。
ギター1本の弾語りとして既にヒデがいい感じに仕上がっていたので、より曲の世界が鮮やかになるような色付けを心がけました。
基本はヒデ1人の弾語りとして完結している世界ですので、ないと成り立たないような絶対的なギターフレーズで表現というよりはセッション的に弾いており、ヒデの歌とギターで表現されたところに溶け込むようなギターを意識しました。

・コーラス
M3「On my mind」でコーラスしています。
ヒデのアコースティックソロ音源ということで、あまり脚色を加えずオーガニックなものをという共通認識がありましたが、タメカワ共同制作というところもあり、少しだけしゃしゃって、コーラスでも参加させてもらいました。
バンド音源ではバンバンコーラスを入れていくのが通例ですが、アコースティックだとコーラスの要素も大きな展開になるので、2サビから入れてます。
この作品には他にコーラスを入れた曲はないのでアルバム全体をみてもアクセントになったと思います。

・MIX
ヒデが録音したデータをもらい、音質やバランスの調整をして、空間演出を加える感じです。
MIXに関してまだまだ勉強中で、多くを語れるほどの知識を持ち合わせていませんが、歌やギターといった食材をもらって、美味しいお料理を作るような感じで捉えてます。
下味をつけたり、調味料をふったり、ソースを加えたりしています。それぞれの調味料特性や道具の使い方を正しく理解して、山下英将の「本来の素材の味」を生かそうと意識しました。

・サウンドプロデュース
横文字にするとたいそうですねぇ。
ワタシ自身、井上貴博さんでアコースティックギターを弾かせてもらって学んだところですが、アコースティックアレンジで、数曲飽きないように聞かせるのには少しコツがいると学びました。

プリプロ(レコーディング前のお試し録り)の段階では、今よりも少しカチカチっとしていて、ヒデの良さが存分に出しきれてない感じがしたので、もっとここはフリーでいいんじゃないか等の意見を交換しました。
ヒデの弾語りライブを度々見ていて、ヒデの良さは十分に理解していたのでそれをパッケージングするための方法を一緒に考えたって感じです。
その意見をヒデが噛み砕いて、収録されております。成長し続ける人として伸びしろはあると信じてますが、今出せる旨みを最大限に出せたと思います。

Letter to my sweet

1人のアーティスト「山下 英将」の作品に関われたことが嬉しいです。
傍からみていてもヒデはいい歳の取り方をしてますよね。今だからこその深みがあるなと思っていて、それを自分も味わえていることに喜びを感じています。

最近はイベントへのフード出店も盛んにやっていてお客さまにも喜んでもらっているみたいですし、いつかヒデが言ってた「音楽も食も楽しめるお店をやりたい」ということも実現しそうだなと思ってます。(今もやりたいかどうかは知らない笑)

発売おめでとう。
沢山のスウィートなみなさまに、この作品が届くことを祈っております。

鏡に映ったワタシとヒデちゃん


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