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機材ROOM1 (folcaエフェクターボード解説前編)

いらっしゃいませ、ようこそタメカワハウスへ。

ギタリストが踏みつけてるアレ知ってますか?

突然ビックリしましたか?大丈夫です。
アレは「エフェクターペダル」って呼ばれますね。
エレキギターと言っても、何も繋がなかったらクリーンでエレクトリックなギター音が鳴るだけ。

ギター音を歪ませたり、山彦みたいに繰り返ししてみたり、ホールで鳴ってるような残響を足したり、揺らしてみたり、オクターブ音を加えてみたり、ハモってみたり、等
音に色々な味付けをしてくれるのが「エフェクター」です。
時に楽曲の顔になったり、歌を活かす背景になったり、この道具を駆使して、ギタリスト達(ベーシストも)は曲に、様々な音でもって音楽に彩りを加えているのです。
エフェクターはとっても大事な存在なのです。

足元(エフェクターペダルを並べているエフェクターボードの意)の質問を頂く事があります。それだけみんなどんな道具を使っているのか、気にしているのですね。
嬉しいです。

この記事はこんな方向け

  1. ギターを弾いていてエフェクター選びに迷い続けている方

  2. ギタリストの足元が単純に好きな「モノ好きさん」

  3. 観る聞くだけでは飽き足らず、機材に注目しだした「モノ好きさん」

  4. ギタリストの足元にかかっている金額が気になってネット検索したい「モノ好きさん」

  5. 芸術を生み出す道具に着目してみたい愛すべき「モノ好きさん」

冗談混じりではありますが、興味本位でも是非読んでみてもらえれば幸いです。分からない方にも楽しんでもらえるように説明してみます。

愛するエフェクター達の紹介スタート

ある種エフェクターボードはエフェクター達が暮らすお家です。
そんなわけで、folcaでタメカワユウヤが使用しているエフェクターボードに納まっているエフェクター達を紹介していきましょう!
お家の紹介なので、気分は長寿番組「渡辺篤史の建もの探訪」もとい、「爲川裕也の建もの探訪」で参ります。

エフェクターハウス全景

2023年3月現在のfolca用エフェクターボード全景

あぁぁぁ、すごいですねぇ。
よく見てもらえると分かりますが、2階建になっています。
これは名古屋CLUB ROCK'N'ROLLのようにステージ面積が狭いライブハウスでも、パフォーマンススペースを確保する為にこのようなボードをARMORさまに特注で作ってもらっております。
東京都の一戸建て建築を参考にしております。

1階部分右側のご紹介(子供部屋)

右側の2階建部分を取り除いてみると、隠された歪みペダル3兄弟が顔を出します。


1階部分左側(キッチン)のご紹介

エフェクターの元気の源である電力、供給元のエネルギールーム(キッチン)となってます。
VITOOS DC8でエネルギー供給と、Kenton Thru-5でLIVE6 M5用のMIDI信号の整理整頓をします。
ボード上部端にはFREE THE TONE PT-1Dを配置。こちらも大事なエネルギー供給。


各エフェクターペダルのご紹介。

このエフェクターハウスに住んでいる一家です。
まず、ロックギターは歪みペダルが肝ですね。
どうしても増えてしまう歪みペダル達がこちらです。ヤンチャな男の3兄弟でしょうか。

長男: One Control Silver Bee OD 4K Mini
ピッキングニュアンスがしっかり出せてレスポンスも早い。
歪みの質も以前使っていた初期Silver Beeよりアップデートしてました。
次男: VEMURAM Galea
ディストーションだが、オーバードライブ感もある。
まさに長男と三男に挟まれてどちらにも寄れる次男ドライブ。
ズクズクしたロー弦のヤンチャなサウンドよりも育ちのいい綺麗な歪みが特徴。
上質で粘り気のあるソロは、これにブースターをかまして弾きます。
三男: Suhr Riot
メインとなるディストーションペダル。
三男なだけあって、機敏(音が早め)です。
そしてズクズクとしたヤンチャなサウンドもお手の物。

いつもドライブ男三兄弟の喧嘩を横目に、
皆と仲良くする一人娘ドライブペダルがいます。
全ペダルの前に繋いでおり、どのペダルにも影響があるドライブペダル子ちゃんの紹介です。

娘: VEMURAM Jan Ray
オーバードライブとして単体で使用する事ももちろん可能だが、
初段に繋いでプリ的に使っています。
ローミッドが芳醇になるのでどんな音でも、
リッチな音にしてくれるしたたかな娘ペダル。ジャン レイ子さん。


メインとなる歪みペダルは以上です。
そしてここからは主にソロ音を作る際に活躍するペダル達。
ドライブを助長したり、音量をあげてくれるブースター。
例えるならば、いつも子供達(歪みペダル)を後ろ盾してくれる母親。

母: fsp FLATAMP BOOSTER
これを踏んだ瞬間に音抜け抜群。
子供達を育てる「肝っ玉母ちゃん」的な存在のブースター。
ソロ音の抜けが悪くて困ってる人はこれで決まりだ。

ロックミュージックはぶっ飛んだ音が必須。
ロックな生き様を背中で語る親父ペダル登場です。冴えないと思ったリードパートもこいつを踏んだら、超クールで印象的に豹変します。

父: ELECTRO-HARMONIX  Triangle BIG MUFF
音量もグッと上がるし、空間の占有能力の強さは圧巻。
このファズを踏めば、何でもカッコいいフレーズに様変わり。
僕が使用しているのは、歴戦のライブで全てのコントロールノブが吹っ飛んでしまい、
本機を象徴するトライアングル型のノブが一つもないです。
コレクターではないのでライブで負った傷に後悔はしていません。


さて、何となく書き進めた紹介記事ですが、
なかなかにボリューミーになってきましたので、
この辺までを前編として、後編は後日お届けしようと思います。
エフェクター達を家族に例えるコンセプトをどこまで守れるか、
自分でも分からないので、是非次回もご覧頂ければ幸いです。

おまけで過去(2016年)に使っていたエフェクターボードも晒しておきます。
お父さんのコントロールノブがまだ2つあった時代ですね。

好きじゃないと読まないよなぁと思ったと同時に、
好きじゃないとこんな文章書かないよなぁと思いました。
この相棒達と共に奏でる芸術、最高でしょう。

こんなマニアックな内容をお読み頂きありがとうございました。
それでは、またタメカワハウスでお会いしましょ〜。

ありがたい愛のサポートは、タメカワハウス増築(コンテンツの充実化や日々の音楽投資)に向けて、感謝満点で有効活用させて頂きます。