見出し画像

藤村正宏『SNS消費時代のモノの売り方 「3つのF」が勝ちになる!』を読んだ

藤村正宏『SNS消費時代のモノの売り方 「3つのF」が勝ちになる!』を読みました。弊社は教育コンサルの会社であり、商品=モノを持っているわけではありませんが、「SNS消費時代」というなかで、どうお客様とコミュニケーションをとっていくかには興味があり、勉強のために読みました。

以下、おもしろかった部分をメモとして書き出します。

テレビに取り上げられても、一時的なものです。
次の日にはもう、違う店が取り上げられ、昨日のことは忘れ去られます。
プレスリリースをいくら書いて、マスメディアに取材されても、継続的に出ていなければ、意味がない。継続性がないと、今の時代、情報としての価値はないのです。
人々が受け取る情報量が5年前とでは、まったく違うのですから。(p.26)

得られる情報量が多くなったからこそ、どんどん流れすぎていくのです。でも、一方で、しっかり情報発信をストックしておけば、ロングテールで検索に引っかかったりするし、SNS上では誰にでも見てもらえるようにはなってきていると思います。ネット上での情報が、リアルの方に滲み出してくることも多くなっていると思います(テレビ番組しかり、リアルな商売に繋がる紹介や、SNSでのダイレクトなメッセージングなども含めて)。プラスかマイナスか考えたら、圧倒的に僕はプラスが大きいと思います。「継続的な発信」ができるのであれば。

SNSでも、商品を売り込んでばかりのところってありますよね。
売り込むことが難しい時代。売り込みではない関係性をつくっていくことがすごく大事です。
あなたの発信するコンテンツに共感してもらって、好きになってもらう。
そうすると、買ってもらえるようになるのです。
SNSでは、この「共感」をつくり出すことが、大事になってきます。
そして、共感は個人を出したほうが得られやすいのです。(p.36)
SNSがインフラになる以前、企業がインターネットを使う場合、その多くは、商品やサービスの情報を発信することでした。一方的な世界です。
それが、人々がSNSを使うことによって、どんどん双方向になり、リアルの世界の関係がネットの世界にもつながっていくようになってきたのです。
お客さまとの関係性を加速するためには、フェイスブックやツイッター、インスタグラム等のSNSはとても有効なツールになります。
忙しいからSNSができないといっているのは、言い訳です。
発信が大切な業務だと思ったら、必ず発信するはずです。(p.38-39)

SNSを「遊び」として見ているか、「つながりのツール」として見ているかの違いなような気がします。

「そんな時代に消費を決定するのは「関係性」による場合が多くなります。「はじめに」で述べた「3つのF」です。
友達や知人、つながっている人から買う。
あるいは広告や宣伝は信じられないから、家族、友達や知人、フォロワーの情報で買う。
そんなケースが多くなるわけです。

だから企業は消費者との関係性の「質」を上げていくことを求められています。

「質」を上げるにはどうすればいいか。
闇雲にたくさんの人とつながればいいというわけではありません。あなたの会社や仕事に共感してくれた人たち、好きになってくれている人たち、ファンや信者のような人たち。そういう質の高い関係性を創出していかなければなりません。
そのためには、会社の人柄をよくすることが大事なのです。
人柄のいい会社が繁栄するということです。(p.58-59)

ここで出ている3つのFは「Family」「Friend」「Follower」です。信頼できるところからの情報に価値がある。「会社の人柄」は、本当に大事にしたいと思っています。同じ人柄を共有できる仲間を増やしていければいい。

これからSNS淘汰時代が始まります。
個が出ていない投稿はますます見られなくなっていく。
これが、SNSがインフラとなった世界における、コモディティ化ということです。

そんな状況でより大事になってくるのは、あなたの発信に共感してくれる人と、しっかりつながることです。
あなたの発信のファンを増やしていくしかないということ。
繋がっている人たちが喜ぶ情報とはなんだろう。そう考えることがますます重要になるのです。
別に、より大勢の人とつながることを求めるのではなく、本当にあなたのことが好きだといってくれる人たちを、少しずつ増やしていくことが大事です。(p.70-71)
企業からの一方的な情報は、見向きもされなくなりつつあります。大事なのは、「SNS上でどう語られるか?」です。
そして、SNS上では「世界観」がとても大事になります。

あなたの会社の世界観を出さなければ、語ってもらえない。
発信して、共感してもらえなければ、選んでもらえない時代なのです。(p.215)

仲間を増やすための発信をどんどんしていこうと思っています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?