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黒田天兵『ストーリーでわかるエンゲージメント入門 組織は「言葉」から変わる。」を読んだ

黒田天兵『ストーリーでわかるエンゲージメント入門 組織は「言葉」から変わる。」を読みました。組織を動かすために、できることは何でもやりたいと思っていて、そのために読みました。「言葉」って大事だな、どう伝えるか、それをどう浸透させていくか。このあたりは、自分はまだまだ足りていない部分だな、と思って非常に勉強になりました。

「インナーブランディング」の話がたくさん出てきます。自社のなかで、チームメンバーと目線を合わせて、各自が何らかの評価基準にしたがって、自律的に動けるといいな、と思っているので、自社内では気をつけている部分ではあるものの、コンサルとして組織に入って、その組織の中の人たちが何かを成し遂げられるようにお手伝いをするときにも、「インナーブランディング」ってとても大切だな、と思いました。

インナーブランディングは、エンゲージメントを高めるために欠かせない取り組みだ。企業にとってのブランドは、その企業が存続する上でのコンセプトとも言える『らしさの資産』のことだが、それをコミュニケーション活動によって顧客や株主に対して認識させるのが『ブランディング』だ。インナーは『従業員向け』ということ。つまり、従業員向けにその企業らしさを認識させ体現してもらうためのコミュニケーション活動全般が、『インナーブランディング』だ。(p.98-99)

用意すべき言葉も、実はいくつかあって、それをきちんと意識して用意して使い分けて、浸透させていくことが大事だと書かれています。言葉を分類するためのフレームワーク(p.103)の図は、自社にあてはめてじっくり考えてみたいと思いました。

1.現状(外部・内部の環境)
2.なりたい姿
3.社会に提供する価値
4.顧客に約束する提供価値
5.戦略、戦術
6.理想的な行動
7.大切にしたい価値観、文化、強み

組織変革(インナーブランディング)は、「STEP1 言葉づくり→STEP2 浸透活動 → STEP3 相互理解」の3つステップからなるということが書かれていました。こちらも大変勉強になりました。(p.110-111)

・ 『言葉を掲げること』:独りよがりな言葉ではなく、組織の未来を担う人材の総意をできる限り取りながら、かつ全体がワクワクするような言葉を掲げる。
・『浸透』:全社に言葉を浸透させなくては意味がない。浸透のきっかけと仕組みづくりが必要。
・『相互理解』:浸透して行動に移した人の個人知を組織知に変えていく。言葉が浸透すれば、人は行動に移す。そこで必ず気づきを得る。その気づきを組織にフィードバックすることで、その組織はまた強くなっていく。

とても勉強になりました。少しずつでも、実践していきたいと思います。

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