見出し画像

中原淳・田中聡『ケースとデータで学ぶ「最強チーム」のつくり方 チームワーキング』を読みました

中原淳・田中聡『ケースとデータで学ぶ「最強チーム」のつくり方 チームワーキング』を読みました。

いろいろとおもしろいまとめがされていて、「あー、うちのチームは…?」と考えさせられます。「こんなチームの病に罹っていませんか?」(p.23-26)とまとめられている、5つの項目とか、自分の会社というだけでなく、関わっているプロジェクトも含めて考えさせられます。

1.「目標って何だっけ?」病
2. 役割分担したはずのタスクがまったくつながらない病
3. フィードバックより仲良し病
4. 振り返れば、誰もいない病
5. 最後はいつもリーダー巻き取り病

そのうえで、「成果の出るチーム」とはどういうことなのかということも書かれています。

成果の出るチーム(p.27)
1. チームメンバー全員が動き、
2. チームの状況を俯瞰する視点を持って、
3. 共通の目標に向かってなすべき事をしながら、お互いの仕事に対し相互にフィードバックをし続けている

この「成果の出るチーム」とはどういうものなのか、という要件は、すごく賛同できるもので、こういうチームを目指していかないといけないな、と感じます。僕はチームには、「社長=リーダー」として入る場合と、「先生」として入る場合と、「コンサル=外部の人」として入る場合と、この3つのパターンがほとんどだな、と思いながら、どういうふうな行動ができればいいのだろうか、と考えました。

成果の出るチームでは、チームメンバーは、チーム=「全員でリードするもの」であり、チームを「常に想定外の変化をする、動的でダイナミックなもの」と見立てていました。 動き続けるチームを目標に向かって前にすすめるために、「チーム全員が、チームの状況を俯瞰するチーム視点を持ち、チーム視点で目標を見つめ、相互にフィードバックし合うこと」をチームワークだと捉えています。 こうしたダイナミックな考え方では、「期中にもアクションし続けること」が最も重要視されます。期初に設定した目標と現状にズレはないか、当初設定した課題(イシュー)を見直す必要はないか、お互いに役割を遂行できているか、などをチーム視点で定期的に振り返り、適宜、チームの行動を補完し合うことで、目標達成に近づけていこうとするのです。(p.63-64)

タイトルにもあるように、たくさんのケースとデータが収録されていて、それも大変勉強になりました。きちんと科学的にロジカルに考えていきたいところだな、と思いました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?