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ドイツのおやつ時間は3時ではない。

グーテンモルゲン

ドイツからTamamiがお伝えします。


久しぶりの投稿になってしまい、待っていた方々。

申し訳ありません。


日本では、なぜかおやつの時間って3時でしたよね?

子供たちにも、昼ごはん食べて、少ししておなかすいたーって言われたらおやつの時間だから何か食べる?とか、勝手におやつの時間がある仕組みになっていましたよね。

諸説ありますが、「3時のおやつ」という言葉が生まれたのは、江戸時代頃だと言われています。

当時、平民の仕事は農作業などの重労働が多く、当時の1日2食制度では体力維持が難しい状況でした。そこで、休憩しながら軽食でエネルギー補給をすることで、その後の仕事に悪い影響が出ないようにしたそうです。

仕事の休憩時間は午後2~4時頃が多く、その時間のことを当時は「八刻(やつどき)」と呼んでいました。そのため、「八刻(やつどき)」の「八(やつ)」に丁寧語の「お」を先頭部分に加えて、この時間に食べる軽食のことを「おやつ」と呼ぶようになったのです。

現在は八刻という言葉は主流ではありませんが、「おやつ」という言葉は使用され続けていますよね。ちなみに漢字で表すと「御八つ」と書くそうです。

おやつの定番と言えば、スナック菓子。うちの子はおせんべいとか大好きで、それでも足りないときは甘いのものとか食べたがったり。

ドイツではというとまずおやつの時間がありません。

おなかがすいたら、適当にパンを食べたり。あとは、フルーツ(リンゴの率高い)とか。

健康志向が高いので、あまり子供にもおやつでスナック菓子等をあげたりはしませんが、グミはよく子供が食べてるのは見ます。

こちらにきて、びっくりしたのが、そう、そのスナック菓子を3時には食べないんですよ。

いつ食べるって、夜ご飯食べた後の20時から22時とか。いや、それって一番太るやつですよって。

毎日食べるわけではないんですが、とにかく夜食べるポテチってのにびっくりして、3時とかに食べようって言っても、それは夜よって言われちゃうんですよ。

映画を見ながらとかテレビを見るときに食べるのよって。


そんなドイツの食生活ですが、まず朝食は軽くパン、ヨーグルト、コンフレーク等の軽食。

昼食はちゃんと作ってパスタとかお肉とか暖かいもの。

夜はまたパンで、ここにサラミとかサンドウィッチみたいにして食べるのがドイツ風。

こういう作らないでパンって、始めはなんか質素だなーなんて思うんですが、だいぶ慣れてきますし、ごはんの支度もすごく楽で、そこのストレスが軽減されるので母としてありがたいなと。

ドイツでは、この夜ご飯を作らないカルテスエッセンが主流。ハムやソーセージ、チーズとパンなどをテーブルに並べます。ジャムやバター、お好みで軽いサラダやピクルスなども。家族がそれぞれ好きなものを取りながら挟んだり、塗ったりして食事をします。一緒にワインなどを楽しむことも。日常のちょっとしたところで、家事の負担が軽くなる工夫が随所にあるドイツの文化。
ちなみに「カルテスエッセン」とは、ドイツ語で「冷たい食事」という意味ですが、実際には火を使わずに簡単に準備ができる軽めの食事、という意味合いを持ちます。

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昼にしっかりと食べ、朝と夕食は軽めに済ませる人が多いドイツですが、家事の負担を軽くし夜は家族でゆったりと過ごすためでもあるそうです。これには合理的が大好きなドイツ人にはぴったりの生活習慣となっているそうです。

そして、それだけだとおなかが空いた場合、夜にヨーグルトを食べたりチョコレートを食べたりスナック菓子を食べたりすることもあります。

ただ、先ほども言ったように健康志向がだいぶ高まってきているので、だいたいは、夜更かしをする日だったり、友達やゲストが家にきているときに出したりと、普段毎日そういう生活をしているわけではない人が多いんですよ。

ドイツにきてびっくりした食生活ですが、なんでも自分が育ってきた環境や文化が正しいわけではなく、柔軟に考えていくことが大事だなと感じています。

固定概念にとらわれていた私にハッとさしてくれる海外での習慣。

今まで3食きちんと栄養を考えてなんて教育をうけてきていましたが、世界は違った。

それでも、背がすごい伸びているドイツ人を見ると、やはり遺伝かと決定づけられますがこの柔軟に自分のあった生活や人生を過ごしていく大切さを今は身に染みて感じています。 


それではこの辺で、

アウフウィダゼーン



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