ドイツ×ビールの歴史的背景xマーケティング
グーテンモルゲン、おはようございます。
ドイツからTamamiがお伝えします。
ドイツ=ビール
これは、皆さんご存知ですよね。
ジュースや水よりもビールのほうが安いくらい、ビールはドイツ人にとって欠かせない物なのです。
ですがビールの味には厳しいドイツ人。
ドイツにはビールの品質を守るための「ビール純粋令」という法律があります。
原料はこの麦芽、ホップ、水、酵母4つのみと決められて、これがドイツビールを誇る証なんです。
(日本のビールは一般的に麦芽、ホップ、水及、米などを原料として発酵させて作られています。)
そんなドイツビールの歴史は、6000年もあるといわれています。
ここで少しドイツのビール歴史に触れてみましょう。
ドイツで初めてビールが造られたのは、カール大帝が活躍した8世紀頃といわれています。
西ヨーロッパ世界の政治的統一を果たしたフランク王国のカール大帝は、小さな部族の住民たちをキリスト教に改宗させ、支配拠点として各地に修道院を建設しました。
そして、その修道院にビール醸造所が併設されていたのです。
当時のビールは修道院へ救いを求めてやってくる人々のお腹を満たしたり、断食中の貴重な栄養分として大きな役割を果たしていました。
そして、この時代の生水は不衛生で、水を煮沸して造るビールは安全な飲み物。
大帝は、伝染病から命を守る神の恵みとして修道院で造ったビールを広めたそうです。
ここでビールがキリスト教と結び付いたっていう話。
宗教改革を行ったかのマルティン・ルターも大のビール好きだったそうですよ。
現在もドイツ各地に修道院併設の醸造所が残っていて、造りたてのビールを飲むことができます。
病気がビールで治ったら、そして、それを作ってたのが修道院で修道士が造っていたら。
どんどん、ビールが売れちゃうわけですよね!!
まーやはり、昔からドイツ人のビジネスセンスってすごいですよね。
素敵です。
ちなみに、どのくらいのビールの種類があるか知ってますか?
醸造所の数は1350以上、銘柄はなんと5000種類。
これだけあると、もう何を頼んで言いかわからないですよね。
ここで、オススメを少しだけ紹介
■ドイツで一番人気なのがピルスビール。ドイツ中どこでもある定番ビールで、国内消費量の半分以上を占めるほど多く飲まれています。明るい黄金色でホップの苦みがきいたすっきりした味わい。日本で造られているビールもピルスが主流です。
■ヴァイツェン Weizen
その色からヴァイスビア(白ビール)とも呼ばれる小麦(ヴァイツェン)を50%以上使用したビール。ほんのりバナナやスパイスの香りがあるのが特徴。もともとはバイエルン地方のビールですが、現在はドイツ中に広がりたいていのレストランで飲むことができます。飲食店では長くてくびれのある500mlのグラスで出されます。
■へレス Helles
ヘレとはドイツ語で明るい、淡いという意味で、その名のとおり明るい黄金色でライトな味わいのビール。バイエルン地方でよく飲まれます。
■ドゥンケル Dunkel
ドゥンケルはヘルの反対で暗い、濃い色という意味。火で炙った小麦で造られるため色は濃い茶色。一見苦そうですがまろやかな味わいです。こちらもバイエルン名物。
■ボックビール Bockbier
シュタルク(強い)ビールとも呼ばれる、アルコール度数が普通のビールよりも高い(7%~)ビール。期間限定で造られるスペシャルビールで、毎年この解禁を心待ちにしているビールファンがたくさんいます。
最近大人気なのは、ラードラーといってビールをスプライトやファンタで割ったものもあります。
その他、その地域でしか製造されない地ビールもたくさんあるので、ドイツに来た際はぜひ色々なドイツビールを試してみてはいかがですか?
それでは、この辺で。
アウフ ウィダゼーン
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?