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RAKUGOBIYORI(らくご日和)

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噺家・玉屋柳勢( タマヤ・リュウセイ )のブログ。寄席のこと、自主公演のことに加え、歌舞伎のことや趣味のことまで。
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#伝統文化

継承された話芸とは。 (あなたは「わかる人」ですか?)

ルール違反のまやかしか、継承された話芸か。 その落語を聞けば、わかる方にはわかる。 と思います。 さてさて ちょっと刺激的な言葉を使わせて頂きましたが・・・ あなたは「わかる人」ですか? 様々な師匠方を通り抜けて、磨かれてきた古典落語。 落語は、ネタ元かネタ元に近い方に習いに行く、というのが大原則。 特に、特別なサゲやくすぐりのある噺は、そのサゲやくすぐりをお考えになった師匠にまで許可を得たり、と、きちんと筋を通さなければなりません。 それがプロとしての礼儀。

寄席はカタログ。

寄席のカラー。 協会のカラー。 一門のカラー。 落語の初心者はまずは寄席へ行ってみよう。 何度か通ううちに、それらが何となく見えてきます。 そう。 寄席(定席)はカタログ。 落語界の現在を大まかに捉えられる場所。 なのかなと思います。 年間を通して、様々な師匠方や一門の落語をふらりと聴けるのが寄席の良いところ。他の落語会では見られない、一門ならではの興行が年間を通して行われています。 オールスターで固めた定番の落語会は、ホール落語や地域寄席等で見るとして、落語協

一本立ちの意味。~真打になるということ。披露目は通過点。

2018は自分で仕事を作る。 2019は真打昇進披露興行に向けて、予行練習の意味での少し大きな落語会を開催する。 そして2020の真打昇進披露興行は、現状を把握するための機会ととらえ、アタシの名前でお客様がどれくらいいらして下さるかを確認する。 こんな目標を立てて進んで参りました。 特に披露興行では、師匠のお客様や師匠の事務所(アタシは所属しておりません。自営業です。)に頼ったり、無理な営業をかけたり、興行でたまにみかける、無料でチケットを配ったり…そんな事を一切せず