【HISTORICAL OF RINGOMUSUME】りんご娘年表 2003年

りんご娘年表 2003年

2003年3月21日
5th Single「エアポート」（あさひ・夏緑・王林）のリリースをもって、あさひ、王林（初代）が脱退。りんご娘．として半年間の充電期間を迎える。

2003年5月31日
第３期 ジョナゴールド（初代）加入、他に練習生２名が合格となっていたが、８月に活動辞退。

2003年6月9日
第２期で唯一在籍していたメンバー夏緑が脱退。

2003年7月27日
第４期 つがる（２代目）・紅玉（２代目）・金星（初代）・未希ライフが加入。りんご娘．の意思を繋ぐ。

2003年9月14日
カルチュアロード2003にてジョナゴールド（初代）・つがる（２代目）・紅玉（２代目）・金星（初代）・未希ライフによる新生りんご娘．デビュー。
※デビュー当初から驚異的な歌唱力で、当時を知るファンの中では奇跡の５人時代と呼ばれる。ライブ中に口パク疑惑で観客がザワつくほど。
当時のサウンドプロデューサーであるhiroさんも相当な気合の入れようで、既存曲も大幅にアレンジを変更し備えた。

2003年10月25日
保育園・幼稚園への慰問ライブがスタートする。

2003年11月23日
早くも6th Single「Fly High / プラネタリウム」をリリース。
※原題はWingsで1989年青森県立弘前高校「106弘高祭」テーマソングだった。アレンジもhiroさん演奏によるバンドサウンドで、非常にこだわっていた。

りんご娘．史上最大の存続危機

2002年末までにメンバーは次々と脱退し、2003年3月時点で在籍していたのは、第１期 あさひ、第２期 夏緑・王林（初代）の３名。2001年以降の中心メンバーであり、CDリリース時にも常にレコーディングに参加していました。

就職・進学で弘前を離れるために脱退となったあさひ・王林のために作られた旅立ちをテーマにした「エアポート」。c/wの「りんごのキモチ」を含め、この２曲をこのメンバーで披露することはありませんでした。

この３名について語られることやアーカイブはほぼ残っていませんが、りんご娘がここまで続いたのには、りんご娘．というグループが確立されるずっと前から活動していたあさひ・夏緑・王林のがんばりがあったのは言うまでもありません。夏緑１人がりんご娘．に残ることにはなりますが、第３期のジョナゴールド（初代）の加入と入れ替わりで脱退となります。

りんご娘．メンバーが総入れ替えとなり存続の危機となりますが、スタッフ陣もこれまでの３年間の経験を活かして合宿や教育面を強化し、9月のデビュー日を迎えるのです。

歴代最高峰の歌唱力を誇った”奇跡の５人時代”

2003年9月14日、奇しくも初代りんご娘．のデビューイベントと同じカルチュアロードのステージでデビューとなった、新生りんご娘．の５名。当時、何気なく観に行った方々は、歌唱力の高さに度肝を抜かれたそうです。

美しい高音が特徴のリーダーつがる、爆発力と甘さのあるヴォーカルが使い分けられる紅玉、安定したピッチと地声での高音も難なく出せる金星、湿り気と憂いのある低音が魅力的な未希ライフ、成長途中のヴォーカルだがハスキーボイスに未来が見えるジョナゴールド、５人の奏でるハーモニーは相当なものだったようで、当時のサウンドプロデューサーであったhiro（田中裕史）さんは、これまでリリースしたオリジナル楽曲のほとんどのアレンジを作り直します（キーの変更、コーラスワークの追加など）。

特に、５人の声の魅力を最大限に活かしたアカペラパフォーマンスが魅力的な「A.D.D」と、つがる・未希ライフにて歌われ、あまりの上手さに口パク疑惑が出た「海」がこの時期のハイライトでしょう。

当時、モーニング娘。や浜崎あゆみなどの女性歌手がブームで、歌手になりたいという夢を持った歌の上手いメンバーが奇跡的に揃ったことで、メンバー選考から３ヶ月足らずでのデビューにこぎ着けたのだと思います。

りんご娘の礎を作ったレジェンドが加入

2003年5月末、りんご娘．にレジェンドメンバーが加入します。その名もジョナゴールド（初代）。

彼女が加入したのは小学校６年生のときで、当時の他メンバーが中学生～専門学校生であったため、ダントツで最年少。加入当初、歌唱力では他の４名に劣っておりソロパートをあまりもらえない状態ではありましたが、それでも諦めずに人一倍レッスンを重ね、爆発力のある歌声とハスキーボイスを活かした低音を手に入れます。

2004年～2005年にたくさんの別れを経験しますが、それでも強い信念でりんご娘．の活動を続け、青森県内のメディアに対しりんご娘．をプロアーティストという認識に改めさせた功績は計り知れません。