ちょうどいい風に吹かれるカーテンのように

iPhoneが、たまたま舎が開業届を出してから3年が経ったこと、4年目を迎えることをリマインドしてくれた。

フリーランスは成長機会がないと聞くこともあるけれど、そんなことはない。絶対にない。4年でかなり遠くまで来たな、と思う。「1年前の自分は、こうなっていると思ってなかった」という未来を、どんどん更新している気がする。現に、1年後の自分の姿がまったく予想できない。

自分の成長をふりかえって悦に浸っていると、営業している「たまたま書店」にふらりと寄ってくれた地域の子どもが、もうすぐ中学校の部活を引退すること、進学先に悩んでいることを教えてくれた。

あれ、ついこないだまでランドセルを背負ってなかったっけ。光のなかに消えていく彼女とトロンボーンのケースを見やりながらふと思う。

自分の成長率は子どもが3年間で成長する量にも負けてないと思っていたけど、目の当たりにするとやっぱり負けを認めざるを得ない。5センチ背が高くなることで、きっと見える世界はがらりと変わる。

photo by fumitsuki fumi