下ネタと女と私

私は悲しきこと哉、女性である。大好きな「ちんこ」がついていないのだ。

そして下ネタが大好きである。女が言う下ネタってどんなふうに世の中で捉えられているのか?とよく悩む。

私はジェンダーとかフェミニズムとか女性の権利とかよく分からないし、分かりたくもない。男にも女にも良いところはあるんだから、長所を生かして讃えあっていこうではないか、と常々思うのだ。

なのて、「女だから下ネタを言ってはいけない」と批判される世の中に対して憤りを感じているわけではない。

私の作り上げる下ネタが、私が「女性」だからという理由で生々しくつまらないものになってしまう事実が悲しいのだ。他人であるちんこの話をしたって、噂話にしかならないという事実が悲しいのだ。下ネタでは性別を理由に負けたくないのだ。

私が息するように言ってしまう「ちんこ」という愛すべき言葉が、私にちんこが生えていないことによって生々しいものになってしまうことが恐ろしい。女であることを理由に下ネタがつまらなくなってしまうなら、私は女を捨てたい。

女を捨てているから下ネタを言うのではなく、

下ネタを言う「ために」、下ネタを活きている面白いものにしてあげる「ために」わたしは『女らしさ』を捨てているのだ。女であるというフィルターを通さずに私の下ネタを評価してほしい。「自称サバサバ系女子」になりたいわけじゃない。わたしはただただ下ネタを言いたいだけだ。それだけなんだ。切実なんだ。





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