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恒星占星術くじら座α星メンカル

今日はさくらいともみ先生の恒星占星術でした。今回はヘリオセントリックチャートを読んでいただきながら、これからやりたいことのイメージの輪郭がくっきりしてきたように思いました。

ヘリオセントリックでは私の地球ポイントはおうし座の12度近辺になります。近くにあるα星はクジラ座のメンカルになります。

松村先生の三次元占星術ではメンカルは「集合意識に関連する」と説明されていました。さくらい先生からも集合意識について説明していただきました。
メンカルはギリシャ神話では、アンドロメダ姫の物語に登場する海の怪物です。エチオピアの王女であるカシオペア妃が自分の娘の美しさを吹聴したことで、海の精霊たちにマウントした感じになって、海の精霊の父であるポセイドンを怒らせてしまう話。
ポセイドンはエチオピアの海を荒れさせて、漁ができないようにしたので、エチオピアはすっかり荒廃。さらに、海には怪物も登場するようになったので、漁ができないうえに、エチオピア国民の不安もMAX。こうなると国民たちの不平や不満の矛先は国のリーダー王室に向かいます。
で、事態を改善するためケフェウス王は神託に縋ります。そして、娘のアンドロメダをいけにえに捧げ、神の怒りを鎮めることに、、、。
アンドロメダ姫が岩に縛り付けられて、クジラの怪物の供物にされそうになっていたところ、英雄ペルセウスがやってきます。たまたま通り掛かったペルセウスがクジラの怪物を退治して姫を助けてハッピーエンド?みたいな物語です。

これって、本当に怪物がエチオピアを襲ったわけではないと思います。
たまたま海が荒れて漁に出られない時期が続いたので、民衆の意識中に「将来への不安」が募っていたのだと思います。
このままずっと海が荒れ続けたら、食べるものどうしよう?お金が無くなってしまう、どうしよう?みたいに安定した生活が送れないことへの漠然とした不安や不満が渦巻いていたのだと思います。
そんな時、天候不良や海が荒れ続ける災いに対して「災いに対する犯人捜し」が起きるものだと思います。
そこで、不満の矛先になりやすいのが国のリーダー。コロナが登場した初年度は各国の大統領やリーダーが国民の非難にさらされました。
これまで経験したことがない未知の恐怖、特に生命を脅かす出来事に世界がパニック状態だったと思います。人間はだれしも初めて体験することにうまく対処できません。失敗しながら、時間の経過とともに経験やデータが蓄積されて対処法が見つかるものだと思います。

アンドロメダ姫の神話では、同じように集団的なパニックが起きていたのだと思います。不安に駆られた人々の心理の中に「この災いは誰かのせいで、その人に責任を取らせよう」みたいな、責任転嫁や責任逃れの意識が生まれたのではないかな?って思います。
災いが起きているのは「カシオペア王妃の発言のせいではない」と頭でわかっていても、恐怖心が抑えられなくて「王妃が娘を自慢したから海の神がお怒りだ!」みたいな集団妄想が生まれて、それは怪物のように人々の正常なこころ、理性を食い尽くしていったのだと思います。
集団ヒステリーみたいになって「アンドロメダ姫を生贄に!」みたいな感じになったかな?って思います。


ユング心理学的に怪物=グレートマザー

最近、河合隼雄先生の本を読んでいるので、どうしてもユング的な解釈をしたくなります。
アンドロメダ姫のギリシャ神話に登場するくじらの怪物=グレートマザーって言うことでいいのでは?って思います。
グレートマザーの良い側面は地母神とか菩薩とか、聖母マリアとか・・そんな感じだと思います。
グレートマザーの恐ろしい側面は、鬼女とかリリス、エリス、羅刹女とかそんな感じかな?
母なる大地はいのちを生み出し育てる反面、震災や、豪雨、津波などを起こして命を奪うこともある。って感じでしょうか?

河合先生の本では私たちは意識の中にある「怪物=グレートマザー」を殺す体験をする必要がある。と説明されています。
生命をは生み出し、育む慈愛に満ちた母親ですが、慈愛と共に過剰な愛で子供を束縛したり、何時までも子離れせずに子供をコントロールしようとする、または子供に依存したり、依存させたりして自分の精神のよりどころにするような狡猾さや残酷さも兼ね備えているものだという事でしょう。
童話に登場する魔女とか怪物、ドラゴンは地母神=グレートマザーなんだそうです。
二次成長期を迎えると同時に反抗期を経験される人が多いと思います。この反抗期は親から独立する、自立する練習の時期なのだと思います。ここで、身近な大人、社会の一員である親に対して子供ではなく、一人の人間として自分の意見を主張することを練習しているのだと思います。家庭内で自分を主張する事、親の言いなりにならない、親から自立する経験を積むことが社会に出たときに役に立つのだと思います。
大人に反抗する練習をしておくことで、社会の中にある理不尽なルールに対して、迎合することなく「これって変じゃない?」って違和感を感じ、異論を唱えることができるのだと思います。
家庭内で戦う練習を積んで、社会に出た時、本当の戦いが始まるのだと思います。


アンドロメダと白雪姫

アンドロメダ姫の神話は白雪姫にも通じるものがあると思います。
白雪姫の元の話では、姫の殺害を企てるマレフィセントはアンジェリーナ・ジョリーではなく「実の母」なんだそうです。
でも、「実母に暗殺されるヒロインなんてかわいそうすぎる!」っちゅうことで良識あるグリム兄弟が「継母」という設定に変更したのだとか。
…なんかこの辺、妙に生々しい感じですが、母娘って本当に難しい、女の子はコミュニケーション力高いし、情感を読むの上手いから思春期くらいから母娘の心理戦って相当難しいのでは?って思います。

白雪姫では姫の美しさを妬んだ継母が姫を殺そうとする魔女(地母神=グレートマザー)です。
アンドロメダ神話では、王妃カシオペア姫の美しさを奢ったので、海の精霊、海の神を怒ります。結果、姫を怪物(地母神=グレートマザー)のいけにえにすることになります。

白雪姫では継母が暗殺者に依頼して娘殺しを、カシオペア妃は失言によって災いを呼び、妃のしりぬぐいのため娘がいけにえにされて殺されかける。みたいな感じ。母親が直接手を下さないですが、娘の死に加担している物語として類似性があると思います。

母親は嫉妬もするし、自慢もするので、それが自分の娘が生きることを阻害してしまう、いのちの可能性や未来をスポイルしてしまう。みたいな感じかな?って思います。

アンドロメダ姫も白雪姫もたまたま偶然通りかかったヒーローに救われる。ペガサスに乗ったペルセウス、白馬に乗った王子様っていうのは、私達の集合意識が持つヒーロー的アニムス、救世主の象徴かな?って思います。

おうし座はカシオペア座やくじら座、ペルセウス座の恒星が並んでいるため、アンドロメダ神話の世界観をどう見るか、どう受け取るか?って結構重要だと思います。

旧約聖書とヨナコンプレックス

松村先生がメンカルのことを話されていた時に、ヨナコンプレックスのことを例えていました。キリスト教の旧約聖書に登場する予言者「ヨナ」のことです。
旧約聖書のなかで、ヨナは神から使命を与えられます。しかし、ヨナはその使命を遂行することで起こる災難への恐怖心から、使命に背き宿命から逃れ船に乗って逃げ出します。
ところが、その船は神によって嵐に巻き込まれ、ヨナは海に投げ出され、神が用意した大きなくじらに飲み込まます。災難から逃れようとして災難にあう・・・みたいな感じ。
くじらに飲み込まれるのですがヨナは死んでしまうのではなく、くじらによって使命をまっとうするべき目的の土地へと運ばれ、その場所で口から吐き出される。みたいな展開になります。

最初は恐怖心から自分に課せられた本当の人生を歩むことから逃げてしまうのですが、実際にその人生を生きてみれば想像していたような不幸には巡り合うことはなく、やるべきことをやることになるそうです。

このあと、ヨナは預言者として、伝道者として多くの人に影響を与えることになるので、くじら座やメンカルは集合意識に働きかける働きがあるのでしょうね。とはいえ、恐怖心に駆られたり、不安に負けて逃げようとすると集合意識に飲み込まれて犠牲になる。とういう一面もあるそうです。
この辺りは、なんて言うか「犠牲」って思わずに「使命」って思えるかどうか?だと思います。
幸福な王子を「単なる自己犠牲の物語」として読むか、「使命を果たした高貴な魂の物語」と読むか、その人の感性によるのではないかな?って思います。
犠牲だと思っている人はず~っと犠牲者意識に囚われて怪物くじらの腹の中、地球というママから自立できません。
困難にあっても、体に不具合が起きようとも、役目を全うする意味が分かる人は、地球というママから独立した恒星人=スターピープルなんだと思います。
物理的な独立の意味ではなく精神的な独立の意味です。


って言うことで、くじら座のメンカルについていろいろと思いつくまま書いています。最初にまとめようと思っていた内容から大幅にはみ出してしまいました。でも、一回まとめておいて、その後また続きを書けばいいかな?みたいに思っています。

講座を受講したおかげでこれまで考えてきたことを整理して、新しい視点を持つことができたように思います。ただ、まだまとめきれていないので、そのうちゆっくりと。