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振り向かぬ 子を見送れり 振り向いた ときに振る手を 用意しながら

タイトルは、俵万智さんがこどもの日に歌った歌。

小1を育てている親として、こころ撃ち抜かれまして。この歌を見て以来、毎朝むすこの登校を見送るときに思い出してしまうのです。振る腕を用意しながら。

てことで、今日はむすこのはなし。

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先日、むすこの散髪に行ってきました。場所はいつも近所の1200円カットです。なぜなら近所にガチャガチャがあるから。(ご褒美で釣るタイプ)ただ、やはり週末は激込みでした。夕方でまさかの6人待ち…いくら散髪のみとはいえ、後ろの予定もあるし待てない。。

ということで、その近くにあった別の1200円カットに入りました。

入った瞬間、嫌な予感。。お客さんが誰もいないんですよね。オジサンがひとり爆音で相撲を見ている。。

ところが髪形の希望を伝えた後すぐは、おじさんはテキパキと・・・なんてことはなく、震えた手さばき(怖)でバリカン、カットをしだしました。ただ、カット中は息子の希望するテレビ番組に変えてくれたりと、やさしいところはある。(入店判断した自分を少しでも正当化したい)


そうこうしているうちに作業が終わり、「おわりました。どうでしょうか?」と聞かれたんですね。

で、正直「「もう少しだけ短くしてくれませんか?」と言ったら、

「いや、結構短くしましたよ」
「どこを?」
「だいぶやりましたよ」

と、押し問答😶


………………なんで???

明らかに機嫌が悪くなるオジサンはおもむろにスキばさみを取り出し、ザクザクザクと切り出しました。

その様子がもう怖くて。。。どうみても雑なんですよ。もはや暴行。。

けど、「もうやめてください」と伝えても、やめてくれない。3,4回大きな声を出して伝えた所、やっと止めてくれました。

こんな最悪な気分にさせられて支払いしないといけないのかと腹が立ち、二度とくるもんか!と憤りながら逃げるように退店。その後のご褒美のガチャガチャタイムでもわたしはずっとプンスカプンスカしてて。

帰りの自転車でもプンプン😡してたんですよね。


そうしたらむすこが、自転車越しに

ねえママ。もしかしたら、あのおじさんに子どもがいて、子どもにすごく喜んでもらった髪型と同じものを、ぼくにもしてくれたんじゃないの?



・・・
プンスカしてたのが瞬間で消えた。

具体的には、すごく恥ずかしい気持ちになったんですよね。カットされた本人の気持ちを置き去りにしていました。


この小一時間、わたしは親としてふさわしい振る舞いだったのだろうか。いや、違う。

本人の気持ちを確かめることもなく、自分の感情を優先し、どうにもならない過去に執着して、グーグルマップのレビューに書き込んだろか!とまで攻撃的なことを考え(覗いたらかなりの酷評がすでに投稿されてた)、不機嫌を持ち越し、息子の楽しみにしていたガチャガチャ時間も心ここにあらずで。

不機嫌な人のそばにいなければいけない息子の感情に考えが及んでいなかった。

恥ずかしいです。

この件で、子育てのフェーズが明らかに変わってきたなと実感しました。

「小学生」への変化などただの節目のひとつでしかないと思ってたけど、結構違う。社会的なできごとにおいて、先回りし介入するのではなく、個人として扱い、彼の感情を優先し、そこから彼自身はどのように対処するのか、背中を見守るフェーズ。親が前に出るのは違うんだと学びました。


振り向かぬ子を見送れり振り向いたときに振る手を用意しながら

俵万智さん

子は振り向かない。けど、たまに振り返る。
そのときすぐに手を振れるよう、準備をしておくことしか、親はできない。



おしまい



普段は、夫婦のコミュニケーションサービス開発にまつわる話を(半分くらい)発信しています💡

自身の育休時の孤独感から、ママの孤独感をなんとかしたいと思いました。今は夫婦間のコミュニケーションを促進することで、ママが「ママ」じゃない自分に戻れる場所を作ろうとしてます!


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