人工林の科学/調査紀行編4(紀伊半島で見た、間伐されたいい山2013.7.24~25、コラム「宇江さんの講演を聴く」)
講演の帰りに
2011年の半ばに四国・香川県の高松市に移住して、紀伊半島はいくらか身近な場所になった。とはいえそうそう気軽に行ける距離ではない。2013年の7月下旬、関東の埼玉県で講演の依頼があり、その帰りに調査の続きをするスケジュールを組んだ。
講演先は文科系の私立大学なのだが、キャンパスに隣接して山林を所有しており、授業科目として森林文化(座学と実習)が設けられ、森林作業(里山再生のための助伐や道づくり等)の実習もある。文系の大学生たちが山仕事を体験実習する——そんな