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入職3ヶ月を振り返る

2024年4月に入職してから、3ヶ月が経とうとしている。あまりにもあっという間で、時間が溶けていくような、そんな3ヶ月だった。

入職して驚いたのは、OJTが無いことだった。組織の歴史や専門用語を学ぶ時間はあるが、実務について説明していただけるわけではない。年度初めということもあるのか、周りの職員はみな自分の業務で手一杯のようだった。質問しづらい雰囲気で、タイミングをはかり、勇気を出してお聞きしても答えてもらえないことが多く、大海原に投げ出され、必死に泳いでいるような心境になっていた。

さて、どうするか?

まずは、現状分析を行った。新人教育システムが整備されておらず、職員はみな忙しく自分の業務しか見ていない状況。ただし悪人はいない(これは重要)。新人に意地悪をしているのではなく、多忙でOJTをする余裕がないだけなのだ。

次に、自分が入職した目的を振り返る。他では経験できない唯一無二の業務。この仕事に携わりたくて入職したわけだから、辞めるのは今ではない。

それなら話は簡単。現状を嘆くより、「どうしたら前に進めるか」を考えて行動すればよいだけだ。上司に了承いただき、過去フォルダを全て数年分遡る。そこから推考し、自分なりにマニュアルを作成してみる。

そして、自分が個人事業主だったとしたら、どう行動するのか?と考えた。全てが自分の責任だ。誰かに教えてもらえるのを待つのではなく、周りの職員の様子を観察し、仕事のやり方を見て真似をする。自分なりに調べ工夫し、とにかく動いてみる。間違っているときは注意されるから、ありがたい。「教えていただいて、助かりました。」と謝意を伝える。

先輩方の業務に貢献するにはどうしたらいいかも考え続けた。電話は真っ先に取り、初動対応する、今の自分にできそうな雑務は率先して手を挙げるなど、当たり前のことを毎日行う。そうすることで、先輩方がメイン業務に集中できるように心がけてきた。

そうやって仕事に取り組んでいるうちに、一人また一人と親切に教えてくださる職員が増えてきた。救世主あらわるという感じで、グーンと仕事がやりやすくなってきた。ある職員からは「前から気になっていたけど、忙しくて教えてあげられなくて、ごめんね」と、業務引継ぎの時間を割いてくださるなど、変化が起きている。これは、私が頑張ったから…だけではなく、業務が落ち着く時期に入ったことが大きいかもしれない。誰だって余裕がないときは、他人のことを気にかけられないのだから。

来月からはさらに業務が増えていき、責任も増す。受け身にならず、周囲への感謝の気持ちを持ちながら、毎日最善を尽くして取り組んでいこう。入職3ヶ月を振り返りながら、改めて決意が固まった。









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