安田記念(その2:東京コース実績との関連性)
安田記念で過去10年の⑥番人気以下で来た馬の成績を調べてみました、
2012年⑬人気2着グランプリボス(4歳)
東京コース:京王杯2才S①、NHKマイル①
重要G1:朝日杯①
近走成績:英セントジェームスS⑧→スワンS⑧→マイルCS⑬→阪神C②→フェブラリーS⑫→マイラーズC⑬→京王杯SC⑦→安田記念②
⇒2才から3才春までは破竹の勢いでG12勝を挙げる活躍、その後イギリス遠征から成績が悪くなりますがみな安田記念とは関係の無いレースですので気にする事は無いのです、
得意の東京コースに戻って(京王杯SCも東京ですがそこで好走する必要は無いのです、京王杯SCから来る馬もほとんど京王杯SCは負けています)激走です、
それよりも朝日杯①、NHKマイル①、京王杯2才①の東京コース実績を見なければいけません、
2012年⑮人気3着コスモセンサー(5歳)
東京コース:京王杯2才S⑤(+0.3)、NHKマイル⑪✕、京王杯SC④(+0.1)、前年安田記念⑯✕、東京新聞杯②(+0.0)
近走成績:11/12東京パラダイスS③(+0.1)→11/26東京キャピタルS④(+0.1)→12/25ファイナルS①→1/5ニューイヤーS①→東京新聞杯②→マイラーズC③→安田記念③
⇒晩成型ですからNHKマイルの⑪は仕方ない、前年安田記念⑯もまだ本格化前、
しかしG2以下の重賞は京王杯2才、京王杯SCと着差を見ればこれは好走、東京新聞杯は②着好走で東京コースの重賞は全て走っている、
その上で前年11月から連続6走好走して絶好調になっていた、
下級条件でも半年間連続好走している馬は注意しなければいけないのです、
2013年⑫人気3着ダノンシャーク(5才)
東京コース:東京新聞杯⑤(+0.5)、エプソムC②(+0.0)、毎日王冠(+0.3)
近走成績:毎日王冠⑤→スワンS④(+0.2)→マイルCS⑥(+0.4)→京都金杯①→マイラーズC③→安田記念③
⇒東京コース重賞は全て好走、その上で毎日王冠から半年間連続好走です、こういう馬は買わなくてはいけないのです、
2014年⑯人気2着グランプリボス(6才)
東京コース:京王杯2才S①、NHKマイル①、安田記念②、
重要G1:朝日杯①、NHKマイル①
近走成績:安田記念⑩→マイルCS⑨→安田記念②
⇒既に2年前に穴を開けたグランプリボスが2年後にまた激走する、
東京コースは既に実績は十分だが、前年安田記念を凡走のあとマイルCS凡走、でそこから7ヶ月休み明けで激走です、
一年間凡走しても東京コースの適性さえあれば来るのですから、7ヶ月の休み明けぐらいは全然関係ありませんでした、
2015年⑫人気3着クラレント(6才)
東京コース:NHKマイル③(+0.6)、富士S①、東京新聞杯①、エプソムC①、毎日王冠③(+0.1)、東京新聞杯③(+0.2)、京王杯②(+0.2)、前年安田記念⑩✕、
近走成績:関屋記念①→京成杯AH(新潟開催)①→マイルCS⑮→阪神C⑭→ダービー卿⑥→マイラーズC⑩→安田記念③
⇒前年安田記念は凡走も、他の東京コース重賞は全て好走です、
その上で前年夏に左回りのマイル重賞を連勝し、その後は安田記念とは関係の無いレースを連続凡走して人気薄になっていました、
つまり東京コース実績さえあれば、半年間安田記念と関係の無いレースを凡走していても関係ないのです、
2016年⑧人気1着ロゴタイプ(6才)
東京コース:ダービー⑤(+0.3)、毎日王冠⑥(+0.4)、富士S③(+0.2)
重要G1:朝日杯①
近走成績:富士S③→マイルCS⑨→中山記念⑦→ダービー卿②→安田記念①
⇒先ず朝日杯の勝ち馬です、もともと中山コースの特異馬ですが、東京コースも出れば好走していたのです、
マイルCSと中山記念は安田記念に直結しません、ですのでそこを無視すれば半年間好走しています、
2016年⑥人気3着フィエロ(7才)
東京コース:前年安田記念④
近走成績:スワンS②→マイルCS②→香港マイル⑨(+0.5)→マイラーズC④(+0.4)→安田記念③
⇒この馬は東京コース実績がほとんどありません、
重賞は安田記念だけです、その安田記念は5才⑧着→6才④着→7才③着、です、
他は走っていないのですから東京コースに適性が無いとは言えません、
とにかくマイルのスペシャリストです、マイルCSが②着→②着、マイラーズCが②着→③着→④着、
その他に海外G1の香港でモーリスの+0.5差の⑨着です、
ここまでマイルに特化して好走実績があればコース実績が足りなくとも問題無いでしょう、
2017年⑦人気1着サトノアラジン(6才)
東京コース:東スポ杯⑤(+0.4)、共同通信杯③(+0.5)、エプソムC②(+0.0)、京王杯①、安田記念④
近走成績:スワンS①→マイルCS⑤(+0.3)→香港マイル⑦(+0.4)→京王杯⑨→安田記念①
⇒やはりマイルに特化した馬、この年初めて馬券になるまでマイルG1はマイルCS④→安田記念④→マイルCS⑤と今一つ、でもその下積みが重要、
前年④着のあとスワンから半年間は全て好走、京王杯は安田記念とは直線リンクせず、着差も+0.4なら問題なし、
もちろん東京コースは出れば全て好走、
2018年⑨人気1着モズアスコット(4才)
東京コース:重賞出走経験無し
近走成績:三鷹特別(東京)①→渡月橋S①→阪神C④(+0.4)→阪急杯②→マイラーズC②→安土城②→安田記念①
⇒安田記念史上最大の穴馬、しかし生涯1度も凡走が無くまだ底を見せていなかった、
当然前年秋から半年間連続好走中、
2021年⑧人気1着ダノンキングリー(5才)
東京コース:共同通信杯①、ダービー②、毎日王冠①
近走成績:前年安田記念⑦(+0.8)→秋天⑫→安田記念①
⇒能力、コース実績は文句無し、ただ休み明けを疑ってしまった!
安田記念はとにかく荒れます、
なぜ荒れるかと言うとここに書いたような馬が毎年来るからです、
⑥番人気以下でどういう馬を狙わなければいけないかをまとめますと、
①東京コース実績があること、出走していれば必ず好走していること
(京王杯2才、東スポ杯、共同通信杯、ダービー、富士S、毎日王冠、東京新聞杯、前年安田記念)
②安田記念とリンクしないレースで凡走していても気にしない
(スワンS、マイルCS、中山記念等、マイラーズC、京王杯)
③下級条件でも半年間連続好走していれば買い
④休み明けでも東京コース実績があれば大丈夫
⑤東京コース実績があれば何才でも来る
⑥前年安田記念は凡走していても大丈夫
⑦朝日杯連対馬は好走確率が高い
では今年の出走馬で探して見ましょう、
ダノンザキッド
東京コース:東スポ杯①、富士S④(+0.5)
⇒ただ富士Sで+0.5も負けている馬は過去10年ではいないので、ちょっと微妙です、
カラテ
東京コース:東京新聞杯①③
近走成績:関屋記念②→京成杯⑤(+0.2)→ニューイヤー①→東京新聞杯③(+0.4)→中山記念②→マイラーズC⑦(+0.8)→
⇒前走を抜かせばこの半年間連続好走です、ただ東京コース実績が東京新聞杯の①着、③着だけではやや強調出来ないところです、
セリフォス
東京コース:NHKマイル④
重要G1:朝日杯②
⇒⑥人気以下になるかどうかは分かりませんが、可能性はあります、
ただ中内田厩舎の休み明け2走目の成績が悪いのであまり強調出来ません、
サリオス
東京コース:ダービー②、毎日王冠①、前年安田記念⑧(+0.7)
重要G1:朝日杯①、
⇒穴ならこの馬でしょう!
能力、コース実績文句無し、
前年安田記念⑧とマイルCS⑥もほどよく負けて、まさに安田記念で穴を開けるパターンにはまっています、
あとはなるべく人気にならない事を祈りましょう、
人気薄の推奨はサリオスと、あとはダノンザキッドとします、
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