大阪杯(その1:関東馬)

大阪杯は関東馬が来ません、

過去10年でダノンキングリーが3着に1回来ただけです、

馬券確率1/30です、
連対率なら0%です、

ちまたのデータ予想家はこういう数値を基に関東馬を斬るようなことを言うのです、

で、ならあなたは今年も関東馬は全て斬れますか?
(-_-)

スターズオンアースとヒシイグアスが関東馬です、

そもそも、過去全く関東馬が来ていないというのは、どういうことなんでしょう?

そこに関東馬だからという根拠があるのでしょうか?

これはデータ予想の根幹に関わることですので詳しく説明します、

G1以降の6年間について説明します、
⑤人気以内の関東馬の成績です、

2017年
③人気サトノクラウン⇒6着

サトノクラウンは宝塚記念勝ち馬ですが、上がりの掛かるレースで好走する馬です、

この年の大阪杯は高速馬場でサトノクラウン自身も上がり34.2という速い上がりのレースでしたので、この上がりでは勝てません、

敗因は明らかです、

2018年
⑤人気ミッキースワロー⇒5着
普通に走っています、

むしろ⑤人気がおかしいのです、

この年、⑥人気のペルシアンナイトが2着でしたが、ペルシアンナイトは既にG1馬で皐月賞連対です、

ペルシアンナイトの方がミッキースワローより格上馬であり、私もこの年はスワーヴリチャード、ペルシアンナイト、アルアインの3連複1点買いで当てています、

2019年
①人気ブラストワンピース⇒6着

ブラストワンピースは前走有馬記念を勝っていますが、上がりの速いレースのダービー(34.5)では5着に負けて、上がりの遅い有馬記念(35.9)で好走する馬です、

この年の大阪杯は上がりは遅いのですが、おそらく馬場が緩かったのか?、レース自体はどスローの上がりだけのレースになり、ブラストワンピースに不向きなレースでした、

また4コーナーで超大外を回ってしまい、どうやっても間に合わない騎乗で、直線よく差しましたが6着です、
まあかなり頑張ったと思います、

2020年
③人気ブラストワンピース⇒7着

この年も高速馬場で上がりの速いレースでしたのでブラストワンピースには不向きなレースでした、
また年齢的にもピークを過ぎており、凡走もやむ無しです、

2021年
②人気グランアレグリア⇒コントレイルにクビ差4着

この年は完全な不良馬場ですから東も西もありません、基本的に参考外です、

更にグランアレグリアはもともと2000mは長く、それでコントレイルにクビ差4着ですからよく走っています、

③人気サリオス⇒5着

サリオスはもともと重馬場は得意ではありません、
それでグランアレグリアに次ぐ5着ですからよく走っていると思います、

2022年
①人気エフフォーリア⇒9着

これはその後の成績を見れば分かります、
これは関東馬だからではなく、エフフォーリア個人の問題です、

⑤人気ヒシイグアス⇒4着

これは好走です、

以上、過去6年間の⑤人気以内の成績を詳しく見てみました、

みな負けるべくして負けており、ミッキースワローはヒシイグアスのように人気以上に好走している馬もいます、

⑤人気以内はここに挙げた8頭しかいませんから、関東馬の有力馬の出走数自体も少ないのです、

この関東馬が来ていないというのは大阪杯だけではなく、関西のG1ではだいたい関東馬の成績は悪くなります、

大阪杯の場合はそれに特にたまたま偶然のバイアスが掛かって偏りが大きくなったものと考えます、

データというものは根拠が無ければ予想に使うことは出来ません、

データに根拠が見出だせないものは単なるジンクスと言うのです、

ですので大阪杯で過去10年、関東馬が3着に1頭しか来ていない、という表面的なデータで関東馬は斬っていいんだ、などという短絡的な考えは持たない方がいいです、

輸送がありますので割り引く必要性はあります、

ですが強い馬が、そしてレース適性があるならば問題なく来ます、

私もヒシイグアスは自身を持って買います、

ヒシイグアスは…

さてスターズオンアースはどうなのでしょうか?

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?