海王星と引き寄せ力
海王星は現在、自ら支配するうお座に帰ってきています。
海王星がうお座入りしたのは2012年、そして2025年3月まで滞在しますが、この間海王星の力が強く発揮されます。
占星術をやっていて、一番わかりにくいのがこの海王星です。
特に出生図の海王星が何を意味するのか頭を悩ませられることが多いですが、空の天体や進行天体がそこに重なると自分のもつ海王星の意味が
強く感じられたりします。これについてはまた、別の記事で書こうと思うのですが、今回は「引き寄せ」と海王星の関係についてです。
海王星は目に見えない世界と関係します。現実世界を拡大して目に見えない世界との境界線、つまりこの世の「制約」を超えて自由に行き来できる力をくれます。これは悪く働くと、現実が見えなくなったり、理想ばかりを言って実行できない、というようになることもありますが、うまく使えると「夢を引き寄せる」ことにつながるのです。
日本では2014年くらいから「第2次引き寄せブーム」だとか。
私にはハッピーちゃんが印象的で、「引き寄せの法則 エイブラハムとの対話」を実行して、たちまち時の人になった話がとても人の心をつかんだと思います。そのほかにも無意識の力を使って、スピリチュアルで、ブロックを外して…などなど、目に見えない力によって成功を収めた話が多く出てきたのがこの時期だと思います。これが見事に海王星うお座入りの時期と一致しているのがとても印象的です。
引き寄せは無意識の力を使います。自分の中にある夢や理想を現実に「すでにある」ものとして扱うことで現実を引き寄せる。なぜなら脳は現実と夢の区別がつかないから、量子力学が働くから、いつの間にかそちらに向かって行動するから… など、理由や理屈はいろいろと本の中や、実行した人の動画などで語られています。
何にせよ、海王星力が高まると私たちが「現実」と認識している土星までの世界とその外側、つまり時間と空間の制約のない世界との境界線があいまいになります。心の傷と癒しの力を持つキロンの軌道に乗って行ける天王星、そしてさらに外側の海王星、冥王星はトランスサタニアンと言って、宇宙の力にただゆだねるようなエネルギーの世界です。そしてその境界線がよくわからなくなることで、どこからどこまでが現実で、どこからどこまでが想像上の世界なのか?あいまいだからこそ、理想の世界を現実の世界に引っ張ってくることができるのです。これが「引き寄せ」です。文字通りあちらの世界から引き寄せているのです。
実際に「引き寄せたのか?」それとももともと本人の資質があるからじゃないのか?裏でめちゃくちゃ努力しているのではないか?ネットワークビジネスだからじゃないか?そんな風に「結局本当なの?」と、わからないままで終わるのもまた海王星的です。この世の力では証明できない、証明できた時にはすでに海王星の力は薄まっている、もっと土星的だったり、冥王星的だったりするかもしれません。あいまいでわからないからこその海王星の力なのです。
ただ、「エビデンスがない」から使わないのはもったいない気がします。
あいまいで目に見えない力が海王星で、その海王星が今もっともパワーアップしているのですから、使った人から理想を現実化できているのはもっともだと思うのです。
ちょっと興味が出て「第一次引き寄せブーム」がいつなのか調べてみました。「引き寄せの法則」の初版はだいぶ前だったようですが、日本で引き寄せの法則がブームになりだしたのは、2006年に発刊された「ザ・シークレット 」がきっかけだそうです。2006年を見てみると、ドラゴンヘッド、つまり集合意識の向かう先を示す大事な場所があるのですが、それがうお座に入っています。前述したようにうお座を支配しているのが海王星、つまり似たエネルギーを持っているのです。
そしてなんと。「引き寄せの法則」の原著者、つまりエスター・ヒックスが自分のベストセラーをもとに全米でワークショップを行い、引き寄せブームが起きた年が1989年だとネットで見つけた情報ですが、この年にもドラゴンヘッドはうお座にいました。
もちろん「ブーム」事態も、海王星と関係します、実態のつかめない状態、目に見えないものが伝染していく。ですが、繰り返しになりますが、海王星の力が強まっている以上、使ってみない手はない、と思うのです。海王星がうお座にいるのはあと1年とちょっと。2025年3月には牡羊座に移動しますが、25年の1月に今度はドラゴンヘッドがうお座に入り、2月7日にドラゴンヘッドと海王星が合となります。何か不思議な力に人々の注目が集まるのかもしれません。やはり2025年は大注目の年になりそうです。
私自身も遅ればせながら、「引き寄せの法則」を読み直し、自分の描く理想を引き寄せたいと思っています。
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